「その灯を消さないように…」 “出張輪島朝市”が愛知県で開催 2日間で来客2万人の大盛況
能登に帰りたいと願う92歳のお客さんも 朝市復活に向けて歩み続ける輪島の人々
多くの人で賑わう中、こんなお客さんもいました。 この日、家族で「輪島出張朝市」を訪れていた石田静子さん、92歳。静子さんの家は、石川県能登町にあります。米寿のお祝いには能登町の実家に家族が集まってお祝いしましたが、家は地震で半壊。今は娘さんの住む豊川市に避難していますが、未だ修復の目処は立っていないといいます。 「輪島出張朝市」で静子さんは輪島の“いかの塩辛”を購入し、「やっぱり輪島と聞いただけでうれしい。(能登に)毎日帰りたい(と思っている)。ボランティアでよくしてもらってありがたい」と嬉しそうに微笑んでいました。
豊川市で開催された「輪島出張朝市」は2日間で約2万3000人が訪れ、大盛況となりました。 輪島市朝市組合 冨水長毅組合長: 「(地震から)5ヶ月がたとうとしていますが、朝市通りはがれきの撤去もスタートしていません。復活するという前提で、その灯を消さないように今後もがんばっていきたい」 元日の能登半島地震で大きな被害を受けた輪島朝市。復興までにはまだ時間がかかりそうですが、輪島の人たちは朝市復活に向けて一歩ずつ前に進み続けているようです。