阪神・金本監督が初勝利。「それなりにうれしい」
阪神の金本知憲監督(47)が26日の中日戦で初勝利を飾った。ルーキーの高山、新外国人のヘイグ、11年間埋もれていたキャッチャーの岡崎ら、新戦力が大活躍しての超革命を掲げた金本阪神を象徴するような7-3勝利。試合後、金本監督も、ほっとした表情を浮かべてインタビューに答えた。 --初勝利です。 「まあ、そうですね、それなりにうれしいです」 ーーあと一人になったときは、どんな心境でしたか? 「マテオに集中していたんでね。どういう配球で左打者を打ち取るのかと。初勝利という感覚はあんまりなかったですね」 --3回の先制は、高山、ヘイグという新戦力が生み出しました。 「高山が右方向を意識していて、たまたま長打になりましたね。ヘイグも続いて、よかったですね。(ベンチ内で)平田コーチが『へい!グー!』とずっと言っていました(笑)」 ーー5回には横田の初安打、ゴメスに本塁打も出ました。 「半分エラーっぽいですけどね。横田の足、全力疾走、ここですよね。一番大きいのは。ゴメスの3ラン? やっと出ましたね。(ここまでオープン戦を通じてチーム本塁打ゼロで)ヤキモキさせてもらいました。岡崎も、いいタイムリーを打ってくれました。あの後に2点を取られたので、岡崎(のタイムリー)が大きかったと実感しました。岡崎は、よくワンバウンドを止めています。今日は一球そらしましたが、ワンバウンドを止める姿勢がね。矢野コーチが推薦するだけのことはあるなと」 ーー先発の能見も力投をしました。 「エラーも絡みましたから(実質は)6イニング1失点です。最後は芯に当てられていましたが、今日は完投するつもりでいた、と言っていたんです。その頼もしい言葉を聞いたのが、1勝よりもうれしかった」 ーー記念のウイニングボールは? 「いまポケットにあります。どうしましょうかね?」 ーー初勝利でチームが動き始めました。 「昨日から動いていますけどね(笑)。若い選手が多いので、乗っていくことが大事です。怖がらずにやって欲しいですね。横田がタッチアップで無謀な走塁をしましたが(6回無死一、三塁で一塁からタッチアップをして二塁で封殺)それも良しとして、気持ちを買ってあげたいですね」