【自民党の組織力】若手の登竜門、部会長とは?(解散は総裁選後?)
MC鈴木「人気のポジションや組織はありますか?」 平井氏は少し考えた後、「一番権力があるのはなんと言っても幹事長。幹事長になるには、ある意味総裁より難しいんじゃない?と思います」とコメントします。 その理由は。 平井氏「幹事長の権限はあまりにも大きい。総裁より党のすべての権限が集中してしまいます。総裁を支える立場ではあるけれど、選挙や政策活動、すべてにおいて党のお金の使い方に関しても権限が強い。私もやってみたいと思います」 そのほか、報道で名前をよく聞く政務調査会も人気のポジションです。政務調査会の各部会では若手が活躍します。 平井氏「若い議員たちの登竜門は政務調査会の部会長。私も総務部会長と経産部会長を経験したが、その時が一番議員として力がつくんですね」 政務調査会では、各法と呼ばれる、各省庁が作る法律の中身の審査をします。その責任者が部会長です。平井氏は「政務調査会では全省庁が完全に支えてくれる」とコメントします。 平井氏「部会を通らなければ法律の形にならないので、一番重要です。細かいところまで議論をする」 政策や法律を通すためには、部会から政調審議会、総務会に上がっていくのですが、上の会議体でひっくり返されることはほとんどないのだそうです。 平井氏「意見が分かれて紛糾することがあるのが、部会です」 細部まで討議するのが部会です。このため、どの部会でやるのかということで、その人の専門分野が決まってきます。「能力も磨かれるし、評価もされるのが部会です」と平井氏。 MC鈴木「部会長の先は?」 平井氏「こんどは役所で副大臣や大臣になっていくんですよ」 省庁の機構に合わせたような政務調査会ですが、新しい政策分野はどうするのでしょう。 平井氏「デジタルという部会がないでしょう。デジタルは政調会長の元にあるんですよね。部会とは違うんですけど、デジタルの事務局長は最終的にデジタル庁のポストについていくというようなことになるんですね」 新しい政策分野について新たに部会ができることはあまりなく、一時的に特別なことをやる時はプロジェクトチームが立ち上がるのだそう。 MC鈴木「ところで、自民党の会合は怖いですか?」 平井氏は、部会などでの発言を見て、お互いにそれぞれの議員の理解度や能力、プレゼンテーションのうまさを評価する、と説明します。また、議員の発言を省庁の職員も評価していると指摘します。 その上で、「発言はある程度慎重でなければいけない」と語ります。 平井氏「怖いというより、変な発言とか根拠がないとか間違ったことを言っていると、やっぱりあいつはいかがなものか、という評価につながる。整理して発言しないと。思いつきで話をしているかどうかというのは、周りの議員や幹部に見極められる」 そんな平井氏が見る自民党の若手は。 平井氏「めちゃくちゃ優秀ですね。当選1回生は、はっきり言って『よくぞ政界に来てくれた』というぐらい、個別に能力も高い。自民党は若手人材が揃っていると思います」