王者オラスクアガ「寺地選手との再戦という新たな試練」リベンジ見据え10・14初防衛戦
プロボクシングWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ（25＝米国／帝拳）が「リベンジ」を見据え、初防衛戦に向けて集中した。 10月14日、東京・有明アリーナで同級1位ジョナサン・ゴンサレス（33＝プエルトリコ）との初防衛戦を控え、30日には相模原市のM・Tジムで練習を公開。同じ興行で2度目防衛戦を控える「親友」のWBC世界バンタム級王者中谷潤人（26＝M・T）とともにシャドーボクシング、サンドバッグ打ちなどを披露した。 前WBO世界ライトフライ級王者となるサウスポーのゴンサレスについて「とても賢く良い動きをする選手。フットワーク、スピードがあるが、自分もプレッシャーをかけていく。コンディションは良いのでどんなマッチアップになるか楽しみにしている。スパーリング相手がゴンサレスのマネをしてくれてシミュレーションできた。できれば判定までいかず（KO）フィニッシュできたら。ボディーを効かせて早めにダメージを与えていきたい」と攻略イメージを膨らませながら防衛に自信を示した。 今年7月、加納陸（大成）との王座決定戦を制して待望の世界王座を獲得して以降、ディフェンス面の強化を図ってきたという。オラスクアガは「今、ベルトを持っているのでやりたいことは唯一の敗戦を喫した相手との再戦かなと思う」と昨年4月に敗れた前WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗（32＝BMB）とのリマッチを目標に掲げた。 寺地もフライ級に転向し、前日の10月13日、クリストファー・ロサレス（ニカラグア）とのWBC世界同級王座決定戦に臨む。寺地は2階級制覇後、統一戦を希望している。オラスクアガは「毎試合、自分が強くなっている手応えがあり、練習していく中で自信も上がっている。まだ8戦しかしていないので、のびしろしかない、寺地選手との再戦という新たな試練を与えるのもいいかもしれない。今、もしかしたらベルトを持っているので、向こうの方から再戦しようと言ってくるかもしれないし」とリベンジを目標の1つに掲げていた。【藤中栄二】
