ぱるるが“嘘をつかずに言いたいことを言う”と決めたAKB時代。島崎遥香が突き進む「おひとりさま」とは…「自分の心を守る意味でも大事なことだと思って」
連絡先を交換したところで、この人は今後、私とどういう繋がりを持つんだろう、と瞬時に考えちゃう
──たしかに、「一人でもいいじゃないか」ということは、意外とみんな気がついているけど、正面からは言いにくいですよね。逆にSNSなども含めて、現代の人は「つながり」過多になっていますよね。 例えば、知り合いの知り合いに会ったときに、連絡先を交換しようとなるじゃないですか。それがどうしてなんだろう、って考えちゃうんですよね。連絡先を交換したところで、この人は今後、私とどういう繋がりを持つんだろう、と瞬時に考えちゃう。 悪く言えば、本当に自己中心的なのかもしれません。 ──そうやって考えると、気が楽になるかもしれませんよね。それにしても、島崎さんは、本当に思ったことをはっきり言われますよね。 アンチの方にも言っちゃうんです(笑)。SNSでも、常にアンチは「ブロックします」と言っていて、でもブロックしたらそれはそれで炎上するんですけど。 でも、そうすることで、そういったコメントは一切消えるじゃないですか。自分の心を守る意味でも大事なことだと思っていて。だからブロックって、芸能人とか有名人にとって最も必要な機能だと思います。 ──SNSをやめようと思ったことは? 常に思っています。ただ、時代的にはやはり持っていないといけないので……。 ──やはり、「おひとりさま」がいいと。 一人であるべきだというよりも、単純に一人が好きなんですよね、私は。一人になりたいからなっている。でも、それでも、本当に必要な人は向こうからやってくる感覚があるんですよね。
常にカメラから逃げていました
──そうした感覚も含めて、島崎さんはとても自然体で生きているように見えます。 私は小さいころから嘘がつけない性格で、嘘をついている人も好きではありませんでした。しかも、アイドルだったからこそ、余計に作られた世界の中で生きてきたような感覚があって。 私たちのグループ(AKB48)はドキュメンタリーも作っていて、カメラがついてこない日はなかったんです。常にカメラが回っていて、だから他のグループよりは、「素の姿」を見せてきたと思います。 その中でも人間らしくいたいというか、人間らしさがあったほうが魅力的に思うし、そういう人でいたいというのは、小さい頃からいつも思ってました。 ──アイドルのときは、やはり自然体でいることは難しかったのでは? それこそ、一人でいる時間もなかったですからね。 今も言った通り、グループにいたときは、本当に、毎日カメラがいるみたいな感じでした。それは、あまりいい気分ではなかったですね。常にカメラから逃げていました(笑)。 ──芸能人の場合、自然体で生きていると、問題も起こりそうですよね。本の中では、島崎さんが社会経験のためにバイトをしたことが週刊誌にスクープされた話なども書かれています。 そうですね。ただ、そういうのには慣れてしまいましたね。それが普通になっちゃっているので。 芸能人は周りから見られている自分のイメージと、本来の自分のイメージが違くて、ギャップで悩む人はいると思いますね。 演者同士では理解し合ってはいるのですが。ちょっと辛いのは、スタッフさんでも、そういう風に私たちを見ているということですね。
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