<北朝鮮内部>「腹が減って仕事できない」 水害復旧動員者が空腹で離脱 住民への資材や支援物資の供出要求続く
◆10月10日の党創建記念日までに復旧終えよ
不通となっている両江道と慈江道(チャガンド)を結ぶ北部鉄道は8月下旬時点で、線路の盛土まで流されて再開の見通しが立たないという。 両江道の取材協力者は、「他のプロジェクト工事をすべて中断させて、被災地の復旧作業を最優先で進めてはいるが、雨が降れば今にも崩れそうなその場しのぎの工事だ」と話す。 取材協力者たちによれば、10月10日の労働党創建記念日までには、被災者向けの住宅建設を終え、平壌に避難生活をしている住民を元の居住地に戻すことを労働党中央から指示されているという。 ※税外負担:北朝鮮は「税金制度のない国」を標榜してきたが、現実には、予算不足のためインフラ整備や学校運営など様々な場面で金品の要求が続いてきた。これらは「税外負担」と呼ばれ、住民生活を圧迫し強い不満が出ている。金正恩氏は、今回の洪水被害でも、「税外負担」を無くせという指示を出したが、継続しているのが実情だ。 ※アジアブレスでは、中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。