【70代単身世帯の割合】30年ほど前と比べて約2倍に「年金月額」と「貯蓄額」の平均はいくらか
年金支給日は2カ月に1回。次の年金支給日は10月15日
老後生活の柱は公的年金と貯蓄という方が多いでしょう。 老後計画に向けて知っておきたいのが、年金の支給は偶数月の2カ月に1回ということです。公的年金が生活費の柱になる方が多いと思いますが、支給は2カ月に1回ですから、計画的に使うことが非常に大切となります。 現役時代からひと月の自身の収支は確認し、計画的に使ったり貯蓄したりする習慣をつけておくことは大切でしょう。 老後の主な収入源は公的年金ですから、50歳代頃からは老後に向けて生活のダウンサイジングを考え、支出を減らす工夫をすることも大切です。 また、老後も基本的には税金や社会保険料を支払います。 公的年金から税金や社会保険料が天引きされ、残りで生活する方もいますので、それらも考えた老後の生活設計を立てましょう。
まとめにかえて
さて、ここまで70歳代のおひとりさまにスポットを当ててその貯蓄額や年金額などを確認してきました。 貯蓄額ももちろんですが、年金についても、現役時代の収入や働き方によって大きく差が出てきます。 自分がどれくらいの年金を受給できるのかを知ることが、将来資金を準備する第一歩です。 その上で、不足する金額をどう準備するかを検討していくようにしましょう。 50歳を超えると、ねんきん定期便では「年金の受給見込み額」を確認することができるようになります。 それまでよりも、よりリアルに見込み受給額を知ることができので、老後の資産作りに役立てていきましょう。 いずれにしても、年金だけに頼らない資金作りが重要となってきます。 安全資産としての預貯金ももちろん重要となりますが、賃金が伸び悩む現代においてはそれだけでは不十分で、「お金に働いてもらう」こともポイントになります。 今年から制度が変わった新NISA、またiDeCoや個人年金保険など、資産運用ができる金融商品は数多く存在します。 その中から自分に合った商品を見つけ、将来の自分のために今からしっかりと準備することが大切でしょう。 9月に入り、今年も残り4カ月を過ぎています。これを機に、ご自身の老後にむけた資産形成を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「2023年 国民生活基礎調査の概況」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
荻野 樹