建設土木・農業・防災…ロボティクスであらゆる現場を変えていく!「株式会社CuboRex」の活動をインタビュー
嘉数さん「結構現場の人の意見って重要ではあるんですが、実は参考にならないことも多いです。 むしろ自分がその現場に行って作業させてもらったり、学生時代に携わっていた獣害対策に取り組む団体で鹿を一輪車で運んでみたり、自分自身がなるべくユーザーになるように考えながら開発をしてました。 自分たちの事業の強みはロボット開発の事情から気づきました。 ロボット開発はソフトからハードまで非常に幅広く、それぞれの専門分野が遠いので全てを開発するのが大変なんです。 そういったことを考えたときに、走行装置部分の開発は苦手なところが多い中、私たちは得意だったので強みに繋がるのではとないかと思いました。 タイヤの走行装置を作るメーカーは他にたくさんあったんで、 差別化という意味でキャタピラ型の走行装置を作りました。 世の中のいろんな開発者だったり、そういう困ってる現場に投入すれば役に立つというところの仮説から開発が始まりました」
実現したい理想は「エネルギージャブジャブ社会」
嘉数さん「いつも言っているのですが、私はエネルギージャブジャブ社会がいいと考えています。 技術観点で言うと、例えばエネルギーが0円だったら、ほぼほぼの物質って生み出せるんですよね。 そうすれば、まあまあ社会課題とか平和課題とか、あらゆる物事の結構大きな部分を解決することが出来ると思っています。 あとはエネルギーがジャブジャブであれば、個別の技術でなんとかなると思っています。 なので、おしなべて私が目指しているのは、エネルギージャブジャブな社会です(笑)。 それが現段階の技術で無理だとすると、よく言われる省エネとか、 あとは少ないエネルギーで大きな力を生み出すとか、そういった考え方に近いと思っています。 こういった技術で使うエネルギーが少なくなることは、ある種エネルギージャブジャブな社会に近づけている技術だと思うからです。 そのため、私たちは人体拡張に近いような、 人間に親和性の高い小型のモーター、小型のバッテリーみたいなところで人間をエンパワーメントしていくみたいなところを短期的には狙っていくのかなと思います」