立候補者は７人か。兵庫県知事選はすでに“乱立の模様”です。 　（稲村和美さん）「対話と信頼なくして改革なし。この思いを胸に全力で頑張ってまいります」 　１０月８日、兵庫知事選への出馬を正式に表明した、前尼崎市長の稲村和美さん（５１）。２時間の会見の中で「対話と信頼」という言葉を７回繰り返しました。政党や会派からの推薦は受けない方針で、県議会とは「是々非々で議論できる健全な関係を築く」としたほか、風通しの良い県政実現のため、新たなハラスメント防止条例の制定などを掲げました。 　（稲村和美さん）「知事の顔色ではなく、県民のほうを向いて仕事をする職員が評価されるという人事評価や制度を検討して導入していけたら」 　一方、斎藤元彦前知事（４６）は失職以降、連日街頭に立ち続け、返り咲きを目指しています。１０月７日の会見では… 　（斎藤元彦前知事）「責任がある者として県政を立て直していく。難しいという指摘もあると思いますけれども、だからこそ、反省して新たに立ち直りをしていく。即戦力としては私が一番適任だと考えています」 　知事選にはこのほか、共産党推薦の医師・大澤芳清さん（６１）、元経産官僚の中村稔さん（６２）がすでに出馬を表明。さらに、元加西市長の中川暢三さん（６８）、無所属でレコード会社経営の福本繁幸さん（５８）が出馬の意向を固め、元アナウンサーで参院議員の清水貴之さん（５０）が日本維新の会から出馬を要請されています。 　また、県議会で最大会派の自民党県議団は、独自候補の擁立を見送り自主投票とする方針を決めていましたが、県選出の国会議員から独自候補を探すべきとする意見が出て、先週、一転して候補者選びを続けることに。 　すでに７人の立候補が見込まれ、乱立の様相の知事選。告示は１０月３１日、投開票は１１月１７日です。