【アンドロメダS】8番人気の伏兵デシエルトが約2年半ぶりの芝で楽逃げ切り
11月16日の京都11Rで行われたアンドロメダステークス(リステッド、3歳以上オープン、芝2000メートル、ハンデ、15頭立て、1着賞金=2800万円)は、岩田康誠騎手の8番人気デシエルト(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)が、先手を奪うと後続を徐々に離しにかかり、直線に入るとセーフティーリードを保って逃げ切った。一昨年の日本ダービー(15着)以来となる芝レースの出走で、皐月賞トライアル・若葉Sを想起させる鮮やかな逃げ切りを演じた。タイムは1分58秒6(良)。 3馬身半差の2着にはロードデルレイ(1番人気)、さらに3馬身差遅れた3着に最後方でレースを進めたトップナイフ(2番人気)が続いた。 デシエルトは、父ドレフォン、母アドマイヤセプター、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。栗東・安田翔伍厩舎。馬主は(株)ラ・メール。戦績は13戦5勝。 ◆岩田康誠騎手(1着 デシエルト)「ハナを切って、どこまでもつかという気持ちで騎乗しました。これで負けたら仕方がないと。具合もよく、この馬場の中で力を発揮してくれて、改めて力がある馬だと思いました。馬に力強さが戻ってきているし、2、3番手よりこういう競馬の方が向きそう。次はどういう競馬をするかですね」 ◆安田翔伍調教師(同)「馬場も向きましたね。騎手とは話をして、こういう競馬を予定していました。最近は使っている条件もありますが、ガツンとくることがなく、逃げて前進気勢を強くしたかった。ラッキーでしたし、次につながる競馬はできたと思います」