小林製薬「紅麹」の影響、関連製品は全国3.3万社に流通した可能性
二次仕入・販売を含めた関連約3万3000社では、食品スーパーなどを含めた「飲食料品小売」が5582社で、全体の16.6%を占めた。「飲食店」の3115社や「飲食料品製造」の1778社など、食料品に関連する業種が上位となっている。
小林製薬は、製造した紅麹原料を他社に販売・供給しており、原料として生産・流通した食品メーカーは商品の回収を急いでいる。小林製薬以外の紅麹原料を用いた製品を製造販売する企業も風評被害を懸念した動きがみられるなど、紅麹製品をめぐり混乱が生じている。 帝国データバンクによると、紅麹は発酵食品の原材料以外に着色料などで使用されることも多く、二次加工・三次加工では使用有無の確認に時間を要すると想定。また、健康被害を生じさせた原因物質の特定にも時間がかかると予想しており、加工食品などの最終製品を含めると、流通先の特定は長期にわたり難航する可能性が高く、販売企業などでは事態の収拾まで対応の長期化が想定されるとしている。