「資金管理役」の26歳逮捕、強盗致傷容疑 埼玉・所沢の強盗関与か
首都圏で相次ぐ強盗などのうち、埼玉県所沢市の事件に関与したとして、埼玉県警などの合同捜査本部は3日、京都市上京区の職業不詳、武藤恵子容疑者(26)を強盗致傷などの容疑で逮捕した。被害者から奪った金を受け取り、実行役らに報酬を送金する「資金管理役」だったとみられる。 逮捕容疑は、仲間と共謀して10月1日午前2時10分ごろ、所沢市の住宅に侵入し、現金約16万円を奪い、刃物で住人男性(85)にけがをさせたとしている。 捜査関係者によると、武藤容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。 押収した武藤容疑者のスマートフォンには、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」と「テレグラム」がインストールされていた。スマホや武藤容疑者名義のインターネット銀行の口座を解析したところ、被害金を受け取ったり、「闇バイト」の実行役を集める「リクルーター」や実行役に報酬とみられる現金を振り込んだりしていたという。 また、9月30日に東京都国分寺市で発生した強盗事件の被害金の一部も武藤容疑者の口座に振り込まれていたとみられ、捜査本部は国分寺市の事件への関与も調べている。【安達恒太郎】