【天皇賞・春 われかく戦う】テーオーロイヤル・菱田裕二騎手「勝ちたいという思いはすごく強いですね」
今週は伝統のGⅠ、天皇賞・春が京都競馬場で行われる。究極のスピードとスタミナを競うレースで人馬ともにGⅠ初勝利を狙うのがテーオーロイヤル(牡6)と菱田裕二騎手(31)だ。ともに栗東・岡田稲男厩舎の所属。師弟でビッグタイトルを目指すジョッキーに、手応えや現在の心境を聞いた。(聞き手・山口大輝) ──前走の阪神大賞典は5馬身差の圧勝 「予報より早く雨が降りだしましたが、バランスを崩すことなく走ってくれました。ここ2戦は以前より、調教からバランスが良くなっていると思います」 ──天皇賞・春は一昨年3着。今回は初の京都 「馬はあの時よりも心身ともに成長していると思います。(京都も)あまり不安はないです。バランスがしっかりしている馬なので、アップダウンのあるコース形態は有利になるんじゃないかと思っています」 ──17日の1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン80秒3─11秒5 「しっかりと負荷をかけてほしいという指示だったので、長めからいきました。相変わらず余裕のある動きで、いい動きだったと思います。阪神大賞典が終わって疲れも見せなかったですし、あのときの状態を超えてきてくれるんじゃないかと思っています」 ──自身GⅠ初勝利がかかる。騎手を志したのは2004年のこのレースを現地観戦してだった 「GⅠだから特別というのはなくて京都競馬場の3200メートル、ただ、そこだけに集中していいレースができればなと思っています。勝てば振り返りも自分の中でできるかもしれませんが、今はあまりそういう余裕はないです。勝ってから、ついてくるものかなと思っています」 ──デビュー以来、岡田厩舎に所属。勝って恩返しの気持ちも 「今は早くフリーになる騎手もいる中、これだけ長く所属させてもらって先生(岡田調教師)はもちろん、厩舎のスタッフの方々にも支えてもらって、励ましてもらって、感謝しています。自分がレースで騎乗しない馬も精いっぱい普段から調教に乗っていますが、やはり一番は自分がレースに乗って結果を出すこと。そういった意味で大レースでのチャンスなので、勝ちたいという思いはすごく強いですね」 ──昨年9月に落馬負傷し、自身最長となる約3カ月の離脱があった