反則級のエグさ…アルゼンチン代表、歴代ストライカーの系譜(9)大爆発! 史上3人目の偉業を遂げた最強FW
アルゼンチンは歴史的に優秀なFWが輩出されることで知られる。ディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシは別格として、他にも各世代に傑出したゴールハンターたちがいた。時代の移り変わりとともに、アルビセレステス(白と空色)の魂はどのように受け継がれてきたのか。4年に一度のワールドカップを起点に、アルゼンチン代表で活躍したストライカーの系譜を振り返る。
ゴンサロ・イグアイン 生年月日:1987年12月10日 個人成績(2010):4試合出場/4得点0アシスト 個人成績(2014):7試合出場/1得点1アシスト 個人成績(2018):3試合出場/0得点0アシスト 出生当時、父のホルヘ・イグアインがフランスでプレーしていたため、実はフランス・ブレスト生まれで、2006年にレイモン・ドメネク監督からフランス代表招集を受けたことがある。しかし、これを辞退して2007年にアルゼンチン市民権を取得して、翌年にはU-23アルゼンチン代表に選ばれた。 2006/07シーズンからレアル・マドリードでプレーしており、2008/09シーズンにはリーグ戦22得点と大ブレイクを果たす。すると2009年9月にディエゴ・マラドーナ監督からアルゼンチン代表招集を受け、翌月にA代表デビューを飾った。 マラドーナ監督からの信頼が厚かったイグアインは、2010年の南アフリカワールドカップにエースストライカーとして出場し、グループリーグ第2戦の韓国代表戦でハットトリック。アルゼンチン代表としてはバティストゥータ以来、史上3人目のワールドカップでのハットトリック達成となった。 決勝まで勝ち進んだ2014年のブラジルワールドカップでもエースを任されたが、7試合に出場して1得点1アシストと期待されたほどの成績は残せなかった。決勝のドイツ代表戦でもGKマヌエル・ノイアーとの1対1になったビッグチャンスを逸し、準優勝に終わった。 ユベントスでややパフォーマンスを落としていた2018年夏、ロシアワールドカップでは3試合に出場して無得点。大会後にはミランへ移籍して再起を図ったが、代表から遠ざかるようになり、2019年3月にアルゼンチン代表からの引退を表明した。