原告「生きててよかった」 同性カップルに「平等な結婚」 判決指摘
同性婚を認めないのは憲法違反――。東京高裁が出した結論は、「違憲」だった。3月の札幌高裁より踏み込んで、異性婚と平等な法整備を求めた判決は、政治への強いメッセージとなった。 【写真】仲間の遺影とともに会見する原告ら=2024年10月30日午後1時56分、東京・霞が関、川村直子撮影 「違憲、という言葉が聞けた。生きててよかった」。原告の小川葉子さん(61)は、判決後の会見で笑顔を浮かべた。 同性間でも、配偶者として法的な関係がつくれることは「個人の人格的存在と結び付いた重要な法的利益」。判決は、何度も「配偶者」という言葉を使って、同性カップルの権利を保障する重要性を説いた。 小川さんが大江千束さん(64)とパートナーになって約30年。「大江は私の配偶者ではないと思い、家族と言い換えてきた。でも、配偶者という考え方ができるのかと希望が持てた」
朝日新聞社