復興進む福島県 万博で発信 避難区域など15市町村出展へ 自然や文化、食と農、最先端産業
経産省の担当者は「万博に訪れた人が福島の未来に魅力を感じ、『福島に行ってみたい』と思ってもらえるような展示にしたい」としている。 ■復興庁は3県紹介、県も出展 大阪・関西万博では東日本大震災の関連として復興庁が来年5月19日から24日まで福島、岩手、宮城の被災3県を紹介する。福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)のコーナーがあり、現実と仮想空間を組み合わせたXR(クロスリアリティ)などの最先端技術を使い、2050年の被災地の未来が疑似体験できる企画を検討している。 この他、県は来年7月19日に単独出展する計画。内容は検討中で県内への観光誘客の促進や復興状況の理解につながる展示を目指している。 ■大阪・関西万博で県内15市町村が予定する出展内容 ※福島民報社調べ いわき トマト栽培などを手がけるワンダーファームの事業紹介 田村 豊かな生態系や里山環境の維持を目的とした「昆虫の聖地」づくりを紹介。クラフトビール醸造会社「ホップジャパン」が出展予定
南相馬 相馬野馬追の甲冑(かっちゅう)展示や仮想現実(VR)技術を駆使した野馬追の疑似体験などを準備中。イノベ構想関連企業や酒蔵の出展、サーフィン関連の展示も検討 川俣 野菜苗生産・販売業ベルグ福島と「復興の花」として特産化が進むアンスリウムなどを栽培する「smile farm(スマイルファーム)」の事業を紹介 広野 町のPR映像上映 川内 かわうちワイナリーが出展予定 大熊 町内で活躍する人、特産品を紹介 浪江 福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)が出展予定 飯舘 未来志向型農業をテーマにバイオマス発電所「飯舘みらい発電所」の廃熱を使ったトマトの栽培計画を紹介 ※相馬、楢葉、富岡、双葉、葛尾、新地は詳細検討中