【旭川女子高生殺害】内田梨瑚被告の“舎弟”20歳の女「リコさんの事を止めていれば…当時に戻りたい」弁護人に宛てた手紙で謝罪と後悔つづる
今年4月、北海道旭川市で、女子高校生が橋の欄干から転落して殺害された事件で、殺人などの罪で起訴されている20歳(犯行当時19歳)の女が、拘置されている施設から担当の弁護人に宛てた直筆の手紙が23日、報道各社に公開されました。 【写真を見る】「リコさんの事を止めていれば…当時に戻りたい」「私の命にかえてでも」内田被告の“舎弟”20歳の女が手紙で謝罪と後悔 11月23日に被告の女から弁護人に宛てた便箋4枚には、しっかりとした筆使いで、近況と被害者への謝罪や後悔が記されています。 「最近特に被害者の子とそのご家族の方々の…涙が止まらないんです」 弁護人によりますと、被告の女の事件に対する責任は免れないが、今の気持ちを伝えたいと、手紙の公開に踏み切ったということです。 「リコさんの事を止めていれば…何回も当時に戻りたいと思った」 事件当時は、共犯の内田梨瑚(うちだ・りこ)被告22歳の“舎弟”として、従う立場だったとする女は、内田被告の行動を止めていれば、事件は起きなかったと後悔しつつも、残忍な罪の重さを自身で解釈する途上であることが伺えます。 「一番辛いのは被害者の方々で…私(手紙では自分の名前)はどうしたら良いのでしょう」 最後に、自分の罪を裁判で裁いてもらい刑に従い、一生一人の女の命を奪ってしまった責任と重い罪を背負いたいと記しています。 起訴状などによりますと、被告の女は、今年4月、知人の内田梨瑚被告と共謀し、旭川市郊外の神居古潭で衣服を脱がせた状態で当時17歳の女子高校生を橋の欄干に座らせて「落ちろ」などと脅し、川に転落させて殺害した罪などに問われています。 被告の女の裁判員裁判の初公判は、来年2月27日の予定です。 【弁護人に宛てた手紙全文】 〇さん(弁護士の名前)こんにちは 先日はノートとドリルの差し入れありがとうございます。○(女の名前)は今も変わらず毎日一日9時間~13時間を勉強してます。 最近勉強していて英語に興味が出てきたんです。例えば「バス」を英語にすると“bas”ではなく“bus”という感じで「a」ではなく「u」だったり、発音も「トマト」ではなく「トメイトゥ」だったり、耳で聞いた音と書くのとでは変わったりするのが、難しいし、理解でいないけれど、おもしろいなって思ったし、書けたり、読めるようになると楽しくて、これをきに、もっと学んでいつか英語で会話できるようになるまでに、なれたら良いなと思いました。発音とかも、声に出したら注意されちゃうので、口パクで練習して、○(女の名前)なりに頑張ってます。 算数や数学は元々得意なのでバッチリです。でも、計算は得意なんですけど、複雑な図形の面積、体積の求め方だったり、パーセントや、数字や長い文章問題は苦手で結構間違えたりします。でも基本100点満点です。 一番大変なのは国語ですね。国語は昔から苦手でよく文章問題とか答え文章に書いてるんだから、書きぬくだけじゃん。って言われてたけど、○(女の名前)にはそれが難しくて苦戦してます。 漢字も習ってるはずなのに、書けなかったり、読めなかったり、ちょっとすでに国語やばいです。やっぱり社会にいた時、携帯という物があったのでスマホの変換に出てくるので、実際書いてみてと言われると、全然書けないものですね。改めて携帯に依存してたなって思いました。 なので、とくに国語は間違った所や分からなかった所は、入念に何回も解き直したり、理解するまでとにかく見直しています。 ○(女の名前)ね、もっと沢山勉強して色々な事学びたいんです。なので、前に差し入れていただいた教科書みたいなやつの中学校版があれば差し入れていただきたいのと、高卒認定の参考書や対策のやつもあれば嬉しいです。お忙しいと思うので、可能な時でかまいませんので、差し入れてくださると嬉しいです。沢山わがまま言ってすみません。 それともう一つ。前にもお話ししましたが、捕まってからもそうですが、最近とくに被害者の子とそのご家族の方々の事を毎日ように考えてしまって、事件のあった日の事を思い出したりすると、本当に取り返しのつかない事をしてしまって、被害者の子のご家族のお気持ちを考えると、涙が止まらないんです。 リコさんの事を止めていれれば、このような事にはならず、被害者の子は今頃生きていて普通にくらしていたかもしれない。でもリコさんと私は結果、亡くならせてしまったんです。本当に後悔でしかなく、当時に戻れるなら、私の命にかえてでも、被害者の子を助けてあげたいです。何回も当時に戻りたいと思いました。 大切な娘様の命を奪ってしまって、私が言える立場じゃないんですけど、辛くて涙が止まらなくて。 一番辛いのは被害者の方々で、ご家族のお気持ちを考えるとなんて言ってよいのか。償っても償いきれないほどの重い罪を犯してしまって、○(女の名前)はどうしたら良いのでしょう。自分の犯した罪を裁判できちんとさばいてもらい、刑に従う事しかできません。 この先、一生一人の女の子の命を奪ってしまったという責任と思い罪を背負っていきたいと思います。 明日からも、自分のした事と向き合いながら、どう償っていくべきか考え、勉強も頑張っていきたいと思います。 最近寒いですし、ラジオでインフルエンザやマイコプラズマ肺炎も流行っていると流れていたので、お身体気をつけてくださいね! 面会にも沢山来てくださって本当にありがとうございます。 雪積もったら道路すべるので、運転気をつけてくださいね!! またお手紙書きます。
北海道放送(株)
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