日本対アルゼンチン戦でレッドカードが出された。(C)REUTERS／AFLO

　珍しい”カード”に会場が騒然とした。 　現地７月31日、パリ五輪の男子バレーボールは予選リーグの第２戦が行なわれ、日本代表は東京五輪銅メダルのアルゼンチン代表と対戦。セットカウント3-1（25-16、25-21、18-25、25-23）で勝利を収め、大会初勝利を挙げた。 【画像】パリ五輪で52年ぶりの金メダルを目指すバレーボール男子日本代表メンバーを一挙紹介！ 　日本は第１セットを先取。しかし、第２セットはアルゼンチンに序盤からペースを握られる劣勢な展開となる。しかし、中盤から石川祐希がトリッキーなフェイクセットで流れを手繰り寄せると、最大７点差のビハインドを大逆転で収めた。第３セットは失ったものの、第４セットは好調なキャプテンの活躍もあり、チーム一丸で競り勝った。 　日本が今大会初勝利を挙げたこの試合、珍しいシーンがあった。第２セット途中、日本のブロックタッチを巡り、アルゼンチン側がチャレンジを敢行した。日本のワンタッチがあったのではと主張したが、主審は映像で確認し、ブロックの手には当たっていなかったと判断。日本が20-20の同点に追い付いた。だが、これに異議を唱えたアルゼンチンの７番コンテは納得がいかず、レフェリーに抗議すると同選手はイエローカードを受けた。 　同点に追いつかれたアルゼンチンはタイムアウトに入ったが、監督や選手たちの不満は収まらず。タイムアウト後、再びアルゼンチンの選手が主審に抗議したが判定は当然覆らず。逆に審判はアルゼンチン側にレッドカードを提示し、日本が逆転の１点を奪う珍事があった。 　バレーボールのレッドカードは相手に１点が入り、かつサーブ権も映るシステムで選手が退場となることはない。注意を与えるイエローカードやタッチを自ら申告するグリーンカードは見受けられるが、レッドカードは滅多に見れない珍しいカードだといえる。 　 　このシーンにネット上も興味津々のようで、「バレーで珍事レッドカード出る」「初めて見た気がする」「退場かと思ったわww」「興味深い」などなど、驚きと関心が寄せられた。 　難敵を下した日本は決勝トーナメント進出へ大きく前進。次戦は現地８月１日にアメリカ代表と激突する。 構成●THE DIGEST編集部