ADHDの子の最難関「使ったモノを片づける」をどう解決した? 赤平大さんのテープ活用術
文房具もコップも「テープでバミる」を実践してみたら、片づける習慣
そこで私は、ここでも仕組み化を試しました。 「使ったものを"定位置"に戻すだけで、だいぶ身の回りは片付くはず」 「定位置をどうやって認識させたらいいのか……」 考えた末に、モノ1つ1つにわかりやすく「置き場所」を作ることにしました。 勉強机の上、作業の邪魔にならず、うっかり落ちない位置に四角くビニールテープを貼ります。テレビ番組の収録で出演者の立ち位置を床にテープで貼っておくことを"バミリ""バミる"と言いますが、その"バミリ"です。 「鉛筆や消しゴムを使ったら、ここに置こう」 「1回1回戻しておけば、次に使いたい時にすぐ見つかって使えるでしょ?」 洗面所に置いてある歯ブラシやコップの場所なども、テープでバミってあります。テープではっきりと置き場所を決めてあげて、そこに戻す習慣さえ作ってしまえれば、多少は勉強や作業にも集中しやすくなるはずです。 中学に入ってからはスマホやタブレット、メガネなど毎日使うものが増えたので、バミリから、小ぶりな「デスク周り収納グッズ」に切り替えて「置き場所」作戦をアレンジして継続しています。 これだけで整理整頓が完璧になるわけではありません。それでも「使い終わったモノは置き場所に戻す」という意識付けになれば、と思っています。
赤平大