札幌南対北広島西　札幌南の本間捕手（撮影・中島洋尚）

＜秋季高校野球北海道大会：札幌南13－0北広島西＞◇3日◇札幌地区2回戦◇札幌円山 　北海道屈指の進学校・札幌南の4番本間流郁（るい）捕手（2年）が、3打数3安打5打点の活躍で、チームを5回コールド勝利に導いた。 　サイクル安打まで本塁打だけを残した5回の第4打席、主砲は我慢した。3ボールの4球目を見逃し、四球を選んだ。「（サイクルを）結構狙ってました。でもストライクがこなかったので、そこはチームのために」と、苦笑いした。 　大会直前に風邪をこじらせ、9月27日の初戦は4打数無安打に終わった。体調が万全に戻ったこの日は、第1打席から全開モード。1回1死二、三塁で、右越え2点適時三塁打を放つと、無死満塁の第2打席は左中間に走者一掃の3点適時二塁打と、チャンスで長打を続けた。第3打席の左前打でサイクル安打に王手をかけたが、5回の四球が最終打席になり、快挙はならなかった。 　打撃の理想は、ソフトバンク柳田や、フィリーズのハーパーだが、理髪店など周囲からは「顔が（日本ハムの）野村に似てるね」と声をかけられる。今季は2軍での調整が長いが、プロで4番を打つこともある選手と比べられることを、自身の向上心にもつなげる。「（札幌光星に敗れた）夏の大会の悔しさをバネに、4番として打って勝てるようになりたい」という。 　8年ぶりの秋季全道大会まで残り1勝。6日の代表決定戦では、札幌真栄と対戦する。「次も勝って、（大和ハウス）プレミストドームに行けるようにしたい」。新チームの目標“甲子園一択”に向け、まずは通過点への到達を目指す。