小2で憧れの藤井聡太と対局! ライバルと競い合い腕を磨く将棋少年
小学4年生の中村清之介さんは、幼稚園から将棋に興味を持ち、小3では倉敷王将戦の低学年の部で初の全国優勝! 同学年のライバルたちと楽しく競い、時には悔し涙を流しながら、「藤井聡太さんのような棋士になりたい」という夢に向かって突き進んでいます。小中学生向けのニュース月刊誌『ジュニアエラ2024年4月号』(朝日新聞出版)からお届けします。 【写真】優勝トロフィーを受け取る中村清之介さんはこちら ■仲のいい友達だけど、将棋では負けたくない! 「将来は棋士になって、藤井聡太さんのようにタイトルをたくさんとりたいです」 キッパリと夢を語る中村清之介さんは、幼稚園に通っていたころ、お父さんがやっているのを見て将棋に興味を持った。対局中、知恵をしぼっていい手がひらめいたときの喜びは格別で、夢中になった。学校から帰るとすぐに宿題をすませ、午後5時から将棋の勉強。休日は電車に乗って道場に通い、腕を磨いた。 同じ関東地方に、同学年のライバルが二人いる。仲のいい友達だけれど、将棋では負けたくない。力及ばず敗れて、悔し涙を流したことも何度もある。小3では、倉敷王将戦の低学年の部の決勝で、その一人と対戦。大接戦の末に勝って初の全国優勝に輝いた。最高にうれしかった。
■憧れの藤井聡太さんと対局 憧れの存在は、史上初の八大タイトル独占を成し遂げた藤井聡太さん。小2のとき、大会で優勝したごほうびに対局できたことは最高の思い出だ。そんな藤井さんが今、棋王戦で戦った伊藤匠七段は、同学年で幼いころからのライバル。小3のとき、決勝で藤井さんが伊藤さんに負けて大泣きしたこともある。清之介さんも今、同じように、ライバルたちと競い合い、勝って喜び、時には悔し涙を流しながら成長している。これからも夢中になって将棋に打ち込み続けた先に、タイトル戦の大舞台でライバルと戦う日が、きっと待っている。 (取材・文/ジュニアエラ編集部) ○なかむら・せいのすけ/2014年9月21日、茨城県生まれ。幼稚園児のころから将棋を始め、小1から千葉県の柏将棋センターに通い始める。小3の23年度、大山名人杯争奪第22回全国小学生倉敷王将戦の低学年の部で優勝した。将棋以外に好きなのは、サッカーと縄跳び。得意な科目は算数と理科。
ジュニアエラ編集部