【NHKマイルC】前走着差から好走傾向を見極める 東大HCの本命は桜花賞2着のアスコリピチェーノ
3歳マイル王者に輝くのは?
今週日曜日、東京競馬場でGⅠ・NHKマイルCが行われる。牡牝のクラシック一冠目でも好走した両2歳マイル王者ジャンタルマンタル、アスコリピチェーノを筆頭に、サウジアラビアRCを制して以来となるゴンバデカーブース、同2着馬でNZTも2着のボンドガール、ファルコンS勝ち馬ダノンマッキンリー、アーリントンC勝ち馬ディスペランツァ、毎日杯2着のノーブルロジャーなどが集結した。 【NHKマイルカップ2024 推奨馬】実績最上位で持ちタイムはメンバー最速! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 今年はかなりの好メンバーとなったNHKマイルCだが、一昨年は最低人気のカワキタレブリーが3着に激走、昨年も9番人気シャンパンカラーが優勝と、穴馬にも気を配らなければならないレース。過去10年のデータを用いて馬券戦略を検討する。
前走惜敗馬を信頼
<NHKマイルC 前走着差別成績> 勝ち【2-2-1-39】勝率4.5%/連対率9.1%/複勝率11.4% ~0秒2差負け【4-5-5-29】勝率9.3%/連対率20.9%/複勝率32.6% 0秒3~0秒5差負け【3-1-2-27】勝率9.1%/連対率12.1%/複勝率18.2% 0秒6差以上負け【1-2-2-53】勝率1.7%/連対率5.2%/複勝率8.6% 前走着差別のデータから傾向を探る。荒れるレースといっても馬券に絡んだ馬の多くは前走勝利か、負けはしたが勝ち馬と大きなタイム差のなかった馬だ。前走0秒6以上負けて馬券に絡んだのは5頭。うち3頭は【1-1-1-8】の皐月賞組で、今年はウォーターリヒトのみが該当。といっても馬券に絡んだ皐月賞組の3頭はいずれも前走着差1秒前後であり、2秒1差16着は流石に負けすぎだろう。したがって、今年は前走勝ちor少差負けの馬を中心視していきたい。 前走勝ち馬の中ではアーリントンC勝ち馬【2-0-1-4】複勝率42.9%が存在感を放つ。15年から21年までは好走がなかったが、一昨年ダノンスコーピオンが優勝、昨年はオオバンブルマイが3着に入り、本番とのつながりが強くなっている。それ以外では橘S(14年タガノブルグ)、フラワーC(15年アルビアーノ)勝ちからの2着好走例があるが、今年は該当馬がいない。 次にもっとも複勝率の高い、「前走0秒2差以内負け」の馬について見てみよう。まずNZT組は【1-2-2-9】で複勝率35.7%、複勝回収率142%となかなかの安定感と妙味を誇る。昨年はウンブライルが2着に入った。桜花賞組は【1-1-0-2】と母数は少ないが、17年アエロリット、20年レシステンシアの好走歴がある。それぞれボンドガール、アスコリピチェーノに追い風のデータと言える。なおアーリントンC組は【0-0-2-9】となっている。 なお「前走0秒3~0秒5秒差負け」は今年該当馬がいない。ただ、前走GⅠ組が【2-0-0-3】と勝ち馬を2頭輩出していることから、クラシック一冠目で僅差の勝負ができた馬はここでも引き続き上位にくることが分かる。