22日、顔を伏せて歩く夫の細谷健一容疑者（43）と、顔を伏せて車いすに乗っている妻の志保容疑者（38）が浅草警察署に入っていきました。 夫婦はすでに娘と姉、父親の3人を殺害した疑いで逮捕されていますが、22日、新たに母親を殺害した疑いで再逮捕されました。 2人は、2017年から2018年にかけて健一容疑者の母・八恵子さん（当時68）に不凍液の主成分である「エチレングリコール」を摂取させ、殺害した疑いが持たれています。 八恵子さんは、慢性腎不全を患い入院していた病院で2018年1月に死亡しました。 警視庁の捜査で、夫婦が差し入れた食べ物に「エチレングリコール」を混ぜ、繰り返し摂取させた疑いが強まったということです。 夫婦が最初に逮捕されたのは、2024年2月。 当時4歳だった次女の美輝ちゃんを2023年に殺害した疑いでした。 その後、2018年に健一容疑者の姉・美奈子さんを殺害した疑いで、そして10月には、同じく2018年に父親・勇さんを殺害した疑いで逮捕されていて、今回が4回目の逮捕です。 警視庁によると、健一容疑者名義のクレジットカードで複数回「エチレングリコール」が購入されていて、八恵子さんのカルテの記録などから摂取させた可能性が高まったということです。 さらに、家族のスマホの解析などから、八恵子さんと志保容疑者の折り合いが悪かったとみられるということです。 調べに対し、健一容疑者と志保容疑者は、ともに黙秘しているということです。 警視庁は、父親の会社の経営権や遺産を得る目的があったとみて調べています。