【ライブレポート】Mrs. GREEN APPLE、Kアリーナ横浜定期公演『Harmony』完遂!記者会見の実施もサプライズ発表
■「12月2日の18時、空いてる?記者発表するから、よろしくね」(大森元貴) Mrs. GREEN APPLEが、神奈川・Kアリーナ横浜で行ってきた定期公演『Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”』のファイナル公演を11月20日に開催した。 【画像】Kアリーナ横浜公演の様子(ライブ写真全6枚) 同じ会場で計10公演を開催し、すべてのチケットが完売し、合計で約20万人を動員するスケールとなった同公演。2024年は、本格的な音楽劇としての表現方法を取り入れたライブツアー『Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”』、そして日本のバンド史上最年少で開催したスタジアムツアー『ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~』、さらにこの『Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”』と、演出や表現方法の異なるライブのかたちを幾通りも見せることとなった。 今回の『Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”』では、メンバーの大森元貴 (Vo)、若井滉斗 (Gu)、藤澤涼架(Key、Flute)の他、ドラム、ベース、パーカッション、そして管弦楽器隊とあわせて計15人の大編成により全19曲をあらたにアレンジしたゴージャスかつオーガニックな音楽を、サーカスに着想を得て同一会場で常設公演を行うという、画期的なエンターテインメントを提示した。 また、全曲で動画・写真ともに撮影OKという、国内アーティストの公演ではあまり例を見ない画期的な試みを行い、公演後にSNSで異様な数の動画が投稿されて拡散されることとなった。 この日は、1曲目の「Magic」で大森が予想外の場所から登場するというギミックを見せ、より客席に近い距離感でいきなり会場を沸かせた。続く2曲目の「Hug」には、藤澤がフルートの音色でさらに温かみを添える。 そして自身最速でストリーミング総再生数3億回を超えるヒットとなっている「ライラック」は、オリジナルとも異なる、ミュージシャン同士のスリリングなアンサンブルでその音楽的知能指数の高さを見せつけた。 かと思えば、様々な家具や小道具が配されたステージで自由に動くメンバー同士がアットホームなじゃれ合いを見せ、ミセスが奏でる音楽の深さとフレンドリーさがKアリーナという空間に解放されていった。 また、「ライラック」以後に毎月連続でリリースされた「Dear」や「コロンブス」、「familie」にも、早くも装いを変えたアレンジが施されファンの目と耳を楽しませた。 メジャーデビューミニアルバム『Variety』に収録されている「StaRt」は、元来のロックバンドらしいアレンジからファンキーかつゴージャスに生まれ変わった姿で披露された。 「ケセラセラ」前のMCでは、大森が不意に「12月2日の18時、空いてる?」と切り出し、「記者発表するから、よろしくね」とサプライズをさらっと発表した。続く「They are」では、歌そのものの芯の強さがより際立つアレンジに。 この“Harmony”では、表面的にはストリングスやホーンといった豪華な加飾も目立つが、それはむしろ各曲の“コア”にある歌、歌詞があればこそ成立することを際立たせることとなった。 そして最後はアルバム『ANTENNA』のラストを飾る「Feeling」で大団円を迎えた。 なお、公式プレイリストとして「Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”」がApple Music、Spotify、LINE MUSICで配信されたので、さっそく追体験をしてみよう。 PHOTO BY ヨシモリユウナ 終演後には、「Mrs. GREEN APPLEが12月2日18時から記者発表 を行うこと」が記されたフライヤーがKアリーナから退館するファンに配られた。それは、QRコードを読み込むと記者発表の模様を生配信することになるYouTubeページが開くというもの。その詳細はまったくもって謎だが、2年連続での『NHK紅白歌合戦』への出演も発表され、年末へ向けてますます勢いの加速度が増していくミセスから、はたして何が発表されるのか? ファンならずとも気に掛かるところだ。 PHOTO BY 田中聖太郎 <セットリスト> 01. Magic 02. Hug 03. ライラック 04. 嘘じゃないよ 05. ANTENNA 06. 光のうた 07. SoFt-dRink 08. ア・プリオリ 09. Dear <Interlude> 10. クダリ 11. StaRt 12. ケセラセラ 13. They are 14. コロンブス 15. Part of me 16. norn 17. Soranji 18. familie 19. Feeling
THE FIRST TIMES編集部