プラスサイズの旅行者が、 “肥満の乗客にもう一席”サービスを利用する動画が話題に…乗れずに不満をもつ人も
米国の格安航空会社・サウスウエスト航空は、肥満の乗客に座席を“もう一席を無料”で提供するという方針を打ち出した。チケットを持つ他の乗客を、フライトから追い出すことになってもだーー。このサービスには賛否両論の声が集まっている。 【動画】自身を“プラスサイズ・ソロトラベラー”と称するTikTokerのキミーさんによる投稿。
肥満の乗客はもう一席? サービスに論争勃発
サウスウエスト航空は、米国の国内線と近距離国際線を運航する格安航空会社。飛行機の座席を1つ以上占有し、「隣の座席にはみ出してしまう」乗客に“必要な座席数”を無料で提供する『Customer of Size』ポリシーを制定している。しかしこのポリシーを巡って顧客の間で様々な論争が起こっている。プラスサイズの顧客からは、より簡単に旅行できるようになったという称賛の声がある一方、「肥満の人を“ひいき”している」「彼らに不当な利益を与えている」などと批判の声が上がっている。 またソーシャルメディア上では「身長180cmで足が入らないからと、前の席を提供してくれたことはないのか?」と、身長が高くて足元の広いスペースが必要な人、医療器具を装着して旅行する人、車椅子を利用する人などには無料スペースが提供されないことを指摘する声が多く集まっている。彼らは、一万円以上の追加料金を支払わなければならないのだ。 サウスウエストの方針に対して見られたこのような意見に同航空会社は声明を発表した。 「肘掛けは座席間の境界と考えられています。両方のアームレストを下げることができない、または隣の座席の一部に干渉する場合は、2つ目の座席が必要です」 さらに「私たちのポリシーは体型に重点を置いているわけではありません。また、同航空会社は顧客の体重や、医学的ガイドラインに従って過体重か肥満かを判断する体格指数(BMI)を尋ねることはありません」と続けた。サウスウエスト航空の公式サイトには、追加座席はオンライン予約の際に前もって購入、または出発ゲートで無料座席について尋ねることもできるという。