独VW、営業利益率3.6%と4年ぶり低水準-売上高と営業利益は減少
(ブルームバーグ): 欧州最大の自動車メーカー、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)が30日発表した7-9月(第3四半期)の営業利益率はわずか3.6%と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期以来の低水準となった。
7-9月の売上高は785億ユーロ(約13兆円)、営業利益は28億6000万ユーロと、いずれも前年同期から減少した。
約4年ぶりの低水準となった営業利益率は、抜本的な対策を講じる必要があるとのVW経営陣の主張を裏付けている。労働組合のリーダーらは少なくとも3つの工場の閉鎖と数千人の人員削減に抵抗している。
VWはまた、従業員約14万人の賃金を10%削減することを検討しており、これらはすべてが欧州一の経済大国であるドイツの苦境に拍車をかけることになる。
アルノ・アントリッツ最高財務責任者(CFO)は発表資料で、中核ブランドの「VW」は1-9月の営業利益率がわずか2%にとどまったと説明し、「大幅なコスト削減と効率性の向上が急務であることを示している」とコメントした。
原題:Volkswagen Posts Its Lowest Profit Margin Since Pandemic Times (抜粋)
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Monica Raymunt