コメ“異常な品薄”いつまで? 乗り切るための「備蓄」の目安は まもなく新米シーズン…10月には価格下落の可能性も?
■新米は値上がりか…下落の可能性も
小栗委員長 「ただ農林水産省によると、今年の新米の生育は全国的に順調です。例年より1週間程度、出荷を前倒しできる産地もあり、店頭の品薄感は9月中旬~下旬ごろには回復するという見通しもあります」 藤井キャスター 「少しうれしい状況に変わってきていますが、価格はどうなのでしょうか?」 小栗委員長 「既に大手のスーパーでは店頭の価格が去年の同じ時期に比べて約1.2倍~1.5倍になっていて、新米も価格が上昇する見通しだといいます」 「ただ農水省の担当者は『価格が上昇した後は消費が落ち込むことも予想され、10月の販売が低調になる可能性がある』とみていて、価格が下落する可能性も視野に入れています」
■家庭にどの程度あれば?…備蓄の目安
藤井キャスター 「8月のような状況は長く続かないので、ここをしのいでもらいたいという意味もあると思います。家庭でどれぐらいあれば乗り切れるのでしょうか?」 小栗委員長 「例えば警視庁警備部災害対策課のXを見ると、1日2合炊く家庭では5キロのお米があれば17日分もつ、といった備蓄の目安が出ています。家庭にあるお米の量を確認してみてください」 「一方で、買いだめをしたとしても、精米されたお米は長期の備蓄には向いていません。時間が経つほど味が落ちますし、虫も付きやすくなるので、農水省によると低温で保存しても1か月が目安です」 藤井キャスター 「新米の時期がそろそろ来るので、それまでうまく乗り切ってもらいたい。買いだめをしても味が少し落ちてしまう可能性があるということでした」 水野さん 「不足した状態がこの先ずっと続くわけではないというのは、安心材料ですよね。保存も1か月が目安ということです。今焦って買わなくても、この備蓄の目安を見ながら少し待って、落ち着いて購入できればいいのかなと思います」 (9月3日『news zero』より)