高速道路での「逆走事故」はなぜ起こるの? もし出くわした場合、どのように対応するべき?
ニュースでも目にする高速道路の「逆走車」にもし遭遇したら、事故にならないようにするためにどのように対処すればよいのでしょうか。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説 本記事では、逆走車を見かけた際の対処法や自分が逆走してしまった場合の対処法を解説します。
「逆走事故」について
日本では、道路交通法で一般道・高速道路ともに左側通行と定められているため、逆走は道路交通法違反です。なお、道路交通法違反では、9000円の反則金と違反点数2点、または3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金の罰則が科される恐れがあります。 さらに交通事故を起こすと、損害賠償責金の支払いが必要です。通常の事故とは異なり、逆走事故の場合は逆走した側に100%の過失があるとみなされることが多く、多額の損害賠償金を支払うことになる恐れがあるでしょう。 国土交通省の「第7回 高速道路での逆走対策に関する有識者委員会 配付資料」によると、2011年から2023年の逆走事案の発生件数は、約150件であった年もあるものの、全体的には約200~250件の間で推移しています。 また逆走事故の発生件数も同様に約30~50件の間を推移しています。ニュースでよく取りあげられているため、近年急増しているように感じますが、実際は以前からある珍しくない事故といえるでしょう。
なぜ逆走してしまうのか
高速道路を逆走する理由として、次のことが考えられます。 ■降りるはずだった出口を過ぎてしまい、Uターンしてしまう 出口を過ぎてしまったら、遠回りにはなりますが、次の出口で一度出てから折り返さなければなりません。しかし、慌ててバックしたり本線やインターチェンジ(IC)でUターンしたりすることで事故が発生します。 ■ジャンクション(JCT)で進行方向を間違えてしまう 複雑なJCTでは、進行方向を誤ったり、進んだ先で本来の進行方向ではないほうに進んだりしてしまうことで逆走する例もあります。 ■サービスエリアやパーキングエリアで出口を間違える 本線に戻る案内表示を見間違え、進行方向ではなく逆方向の出口に向かった結果、衝突事故を起こしてしまう可能性があります。 ■料金所に入って出口道路に入り逆走してしまう 料金所で進行方向を見誤り、出口専用の道路に侵入することによって事故を起こしてしまいます。
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