MotoGP、来季から使用の新ロゴマークを発表。頭文字の“M”は2台でバトルするバイクをイメージ
ロードレース世界選手権MotoGPは、2025年以降のブランド刷新の中心となる、全く新しいロゴを発表した。 【リザルト】2024年MotoGP:ポイントランキング 先日閉幕した2024年シーズンまで使用されていたチェッカーフラッグ状のロゴは、2002年に初めて導入され、2007年には修正が加えられて現在に至る。来シーズンからは、プロモーターのドルナによってよりシンプルなデザインに変更される。 この新ロゴは、今季最終戦でホルヘ・マルティンが最高峰クラスの新チャンピオンに輝いた後、バルセロナのカタルーニャ国立美術館で発表された。ロゴを制作したのは、世界最大の独立系デザインスタジオであるペンタグラムだ。 新ロゴは“M”のデザインがやや斜めで特徴的となっているが、MotoGPによるとこれはコース上で互いに接近して周回する2台のバイクからインスピレーションを得ているという。そして“o”はホイールを、“t”はバイクに乗るライダーを表しているようだ。また末尾の“GP”は、コースレイアウト図を想起させる。 このロゴ変更は、アートワーク、モーション、フォント、視覚的・言語的アイデンティティの大規模な刷新の一環と言える。これに伴いMoto2、Moto3のロゴも変更される。 MotoGPのプロモーターであるドルナのカルメロ・エスペレータCEOは、次のように述べている。 「新しいアイデンティティを公開し、世界中のファンに新しいMotoGPを紹介できることを大変うれしく思う」 「ペンタグラムとの協力は素晴らしい冒険であり、ファンの皆さんにも納得いただけるだろうと期待している」 「ブランドというのはロゴ以上のものであり、MotoGPはスポーツ以上のものだ。このプロセスを通じて、我々はその両方について多くのことを学び、この成果を世界に披露できることを誇りに思う」 「この過程において生まれた問いは、『MotoGPとは何か』ということで、将来どのような存在でありたいかだ。この新しいアイデンティティが、スピードから情熱、そしてその間にあるものまで、MotoGPのあらゆる側面を伝えてくれることを願っている。これがMotoGPだ」 今回ロゴを変更したMotoGPは、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアによるドルナの買収が間近に迫っているタイミングで行なわれた。リバティ・メディアは、年内にすべての規制当局の許可を取得する予定だ。 なお、同じくリバティが所有するF1も同様に、2017年にロゴを変更してブランドのアイデンティティを刷新した。
Rachit Thukral