小笠原慎之介は2年総額30億円超!?「今永と比較されることが多いが、むしろメジャー通算60勝左腕と同タイプ」と米メディアが報道
中日からポスティング制度でメジャー挑戦する小笠原慎之介投手(27)について、24日(日本時間25日)の米スキッパーズビューは投球データを詳細に分析。その上で、メジャー球団との契約を2年総額2000万~2500万ドル(約30億8000万~38億5000万円)と予想した。 「小笠原慎之介は同じく日本出身の左腕である今永昇太と比較されることが多い。今永は型破りな低いリリースポイントと、高いインデュースト・バーティカル・ブレーク(IVB=スピンによる縦変化)によって2024年の大リーグを席巻した。だが、今永の直球は91~93マイル(約146~150キロ)で、最速は97マイル(約156キロ)をマーク。このため、効果的という点で今永に軍配が上がる」 今季の小笠原の直球は平均89マイル(約143キロ)で、同サイトは「IVB約49センチと、約24センチある横変化のおかげで効果的。また、低いリリースポイントから高めへの直球が効き、球速を補っている」と評価しつつも「今季は甘いゾーンに入って痛打されるのが目立った」と、メジャーでは投球割合を減らすよう提言している。 また、「小笠原は今永というよりもタイラー・アンダーソンに近いタイプと見るべきだ。エンゼルスの左腕はIVBが高く、直球は89マイルでチェンジアップを効果的に使う点も同じ。今季のアンダーソンのチェンジアップは空振り率40%。小笠原も大リーグでチェンジアップに磨きを掛けるべきだという論拠になる」と、比較対象を挙げた。 ちなみに、小笠原のチェンジアップは今季の空振り率が25・6%。同サイトは「メジャーでは投球割合を今季の15%から30%に倍増し、より大きな変化をするよう改良すれば、なお良し」と薦めている。 34歳のアンダーソンはメジャー9年間で通算60勝。今季は防御率3・81もエンゼルスの貧打に泣かされ、10勝15敗だった。契約は来季まで3年総額3900万ドル(約60億円)となっている。同サイトは「アンダーソンの年俸を踏まえれば、小笠原は2年総額2000万~2500万ドル程度のメジャー契約を手にするのではないか」と予想した。 小笠原の予想年俸については、各メディアで大きな開きがある。米ブリーチャーリポートと米トレードルーマーズは、2年総額1000万~1200ドル(約15億4000万~18億5000万円)。一方、米誌スポーツイラストレイティッドは「小笠原は『お買い得』になる可能性がある。メジャーで先発ローテ4、5番手とみられ、将来はリリーフさえこなせるかもしれない。3年総額3500万~4000万ドル(約53億9000万~61億6000万円)の契約も見込まれる」と報じている。
中日スポーツ