【MLB】 レイズがマリナーズの有望株捕手に興味? 両球団で再び大型トレードは起きるか
「シアトル・タイムズ」のアダム・ジュード記者によると、レイズは以前、マリナーズの有望株捕手ハリー・フォードに興味を示していたという。ただ、レイズが現在この若手選手に興味を持っているという兆候はなく、また両チーム間でトレード交渉が進行中であるという兆候もない。しかし、レイズのニーズは若手捕手であり、またマリナーズが求める内野手をトレードに出せる球団でもある。両球団のトレードは理に適っているかもしれない。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 21歳のフォードは「MLBパイプライン」のTop100プロスペクトで49位にランクインする球界屈指の有望株だ。今季はAAで116試合に出場し、7本塁打、35盗塁、出塁率.377、OPS.745の好成績を残した。マイナー通算出塁率.404の攻撃力、捕手ながら35盗塁を決めた運動能力、平均以上の肩の強さに高い評価を受けている。しかし、マリナーズには球界屈指の捕手に成長したカル・ローリーがおり、トレードチップとなる可能性は低くない。 一方でレイズは捕手の人材不足に喘いでいる球団だ。今季も捕手のOPS.563はメジャー28位に沈んでいる。今オフは早々にベテランのダニー・ジャンセンを1年契約で迎えたが、長期的な解決策となり得る有望株捕手はマイナーに不在だ。 対して、マリナーズはオフシーズンを通してトレードによる野手獲得を模索している球団のひとつだ。フィリーズのアレック・ボーム、カブスのニコ・ホーナー、レッドソックスのトリストン・カサスといった野手の獲得に動いているが、未だに進展の見込みはない。予算的制約の壁に直面しているマリナーズにとっては、トレード補強は数少ない活路だ。 レイズは球界きってのトレードの名手として知られる球団だ。低予算球団のレイズは年俸が高騰してきた主力選手をトレードに出し、代わりに獲得した選手を戦力化することで戦力を維持し続けている。今オフも一塁手のヤンディ・ディアスにトレードの噂が持ち上がった。 今季のトレードデッドラインでもランディ・アロザレナを軸とする大型トレードを成立させたレイズとマリナーズ。今オフも大型トレードを起こすだろうか。