“台風の卵” 熱帯低気圧が発生 東シナ海北上予想 次の台風になる可能性は?日本の南海上の雲のまとまりはどうなる? 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【22日までの雨・風シミュレーション】
台風や熱帯低気圧の進路予報する手法の一つとして「アンサンブル予報」というものがあります。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 沖縄付近の熱帯低気圧になると予想される雲域について、アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果を発表しています。それによるとかなりのバラツキはありますが、東シナ海を北上する予想データが多くなっています。ただ中心気圧の予想をみる限り、それほど発達することはない見込みです。 アメリカ海洋大気庁では日本の南の海上にある雲域についての予想データも公表しています。こちらも特に発達させることはなくそのまま弱まりながら日本の南の海上を東へと進む見込みです。 【画像で確認】来週は全国的に曇りや雨の日多く 22日までの雨・風シミュレーション ■ヨーロッパモデルの長期予報 日本周辺で熱帯低気圧の発生は ヨーロッパ中期予報センターでは、48時間以内に熱帯低気圧が300km以内に入る確率について、風速に応じて3つのカテゴリー(8m/s以上、17m/s以上、32m/s以上)に分けて発表しています。 ザックリとした目安で考えると風速17m/s以上のカテゴリーの確率が高くなれば台風が発生する可能性を示す目安となります。 20日9時の予想をデータを見てみると、風速8m/s以上の低気圧が近づく可能性を示すデータでは、日本周辺では確率がそれなりに高くはなっていますが、17m/s以上の確率をみると確率が高い場所はありません。熱帯低気圧は発生するものの発達して台風に発達するようなものが出てくる可能性は低いとの予想です。 23日9時の予想では風速8m/s以上の確率も低く、風速17m/s以上の可能性を示すデータもありません。8月前半は立て続けに台風が発生していましたが、8月後半は落ち着きそうです。 【画像で確認】来週は全国的に曇りや雨の日多く 22日までの雨・風シミュレーション