レスリングで金メダルラッシュ “日本史上最多”金メダル8個 女子は出場全階級でメダル獲得の快挙
パリオリンピックのレスリングは日本時間11日に最終日を迎え、清岡幸大郎選手や鏡優翔選手が金メダルを獲得するなど“日本史上最多”金メダル8個を含む合計11個のメダルを獲得しました。 【画像】金メダルでハートポーズを作った藤波朱理選手
■初出場の藤波朱理が公式戦137連勝で金メダル獲得
女子50キロ級の須崎優衣選手は初戦敗退で連覇とはなりませんでしたが、3位決定戦で勝利し銅メダルを獲得。 女子53キロ級は藤波朱理選手が圧倒的な力を見せ金メダル。中学2年生から続く公式戦連勝記録を「137」に伸ばしました。 女子57キロ級に出場した櫻井つぐみ選手は準決勝、リオオリンピックの決勝で吉田沙保里さんを破ったアメリカのマルーリス選手に勝利。決勝でも強さを見せつけ初出場で金メダルを獲得。 女子62キロ級に出場した元木咲良選手は準決勝で、5点差をひっくり返す逆転劇をみせると、決勝では相手を圧倒。シドニーオリンピック代表の父・元木康年さんの前で金メダルを獲得しました。 女子68キロ級の尾崎野乃香選手は準々決勝で敗れましたが、敗者復活戦を勝ち抜き銅メダルを獲得。 女子76キロ級では、鏡優翔選手が金メダルを獲得。“女子最重量級”で初めて頂点に立ちました。
■文田健一郎が男子グレコローマン40年ぶりの快挙 樋口黎は“8年越し”のリベンジ
男子フリースタイル57キロ級には、リオ五輪銀メダリストの樋口黎選手が出場。“8年越し”となる悲願の金メダルを獲得しました。 男子フリースタイル65キロ級で金メダルを獲得したのは清岡幸大郎選手。“幼なじみ”で女子57キロ級を制した櫻井つぐみ選手とともに頂点に立ちました。 男子フリースタイル74キロ級には高谷大地選手が出場。兄であり、オリンピック3大会連続出場した高谷惣亮選手がつかむことができなかった銀メダルを手にしました。 男子グレコローマン60キロ級には東京オリンピック銀メダルの文田健一郎選手は決勝で中国の曹利国選手に4対1で勝利。男子グレコローマンでは1984年のロサンゼルスオリンピック以来、40年ぶりとなる金メダルの快挙となりました。 男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚選手は、初出場ながら金メダルを獲得。前日に頂点にたった文田選手に続き、2日連続の快挙となりした。 今大会、男女合わせてオリンピック出場経験のある選手は3人。初出場の選手が多い中で出場13選手中11選手がメダルを獲得。東京五輪の金「5」、銀「1」、銅「1」を超える、金「8」、銀「1」、銅「2」のメダルラッシュとなりました。