【みうらじゅんとクレープ】東京の人気クレープ店を厳選して紹介!
【豪徳寺】EQUALLY(イクアリー)
ふとしたときに立ち寄りたい、ご褒美クレープ 「ル パティシエ タカギ」や「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」で修業を積んだ友納滉一さんが、予約なしで入れる街に根差したクレープリーを目指し、今年5月に商店街の一角にオープン。客席からもカウンターで調理する様子が見えて、ライブ感を楽しめる。クレープの生地は、フランス産と国産の小麦粉をブレンド。水分は少し多めに、なめらかでとろける食感に仕上げた。中央に鎮座するのはバニラビーンズを加えた自家製のジェラート。周囲を取り囲む生クリームは、コクがあるのに後味はさっぱり。みうらさんが「普通のクレープだとだいたいこの辺で寂しくなる」と話していた最後のひとくちまで楽しめるよう、細かくカットした具がぎりぎりまでぎっしり詰まっている。 [画像]クリームたっぷりの甘いクレープが好きなみうらさんのために考案された「季節のフルーツのジェラートクレープ」¥1,870。今の時期はシャインマスカットがメインに。クリーム、クランチやジュレがちりばめられている。食感の変化を楽しめて童心に帰れる、まさに「大人の原宿クレープ」 data 東京都世田谷区豪徳寺1の46の15 豪徳寺レーベル2F 営:(月・木)8時30分~18時、(金・土・日)8時30分~22 休:火・水曜(祝日の場合は営業、翌日休み) ※事前予約も可。完全キャッシュレス決済。
【北沢】ØC tokyo(オーシー トーキョー)
どこまでも続く余韻に心酔。"シュガーバター"の概念を超える 北沢の大山緑道沿いに誕生したクレープが主役のカフェ。レシピを手がけたのは田井將貴さん。レストラン「Kabi」の立ち上げ後はコペンハーゲンに拠点を移し、「NOMA」出身のソムリエが開く店でシェフを務めたホープだ。一見、プレーン。しかし口に含むと、とめどなく広がる旨みに世界が一変。秘密は九州産有機小麦粉に沖縄産黒糖、木次乳業のブラウンスイス乳などを混ぜ、12時間寝かせた生地。モチモチでとろける生地とざらめのしゃりしゃり感。熱々の生地と冷たいグラスフェッドバターのコントラストに心揺さぶられる。 [画像]上 器はプリミティブでありながらモダンな野口悦士さんの作品。「クレープ」¥1,200は焼成後にバターをたっぷり塗り、さらに優しい甘さの喜界島産ざらめをかける。シェフが通う「PROLOG」の「コーヒー」¥600も可憐な味 下 内装を手がけたのは、単に家や店を作るのではなく"コミュニティをつくる"建築家・クマタイチさん data 東京都世田谷区北沢5の27の16 1F ☎070-8455-1180 営:9時~21時 無休 ※シェフが本帰国し、9月からおつまみも提供するワインスタンドを開始予定。 SOURCE:SPUR 2024年10月号「ひとくち食べれば口の中に幸せが広がる みうらじゅんと食べるクレープ」 photography: Jun Imajo, Akiko Baba cooperation & text: Yukino Hirosawa