【みうらじゅんとクレープ】東京の人気クレープ店を厳選して紹介!
巷では今、クレープの名店が急増中! 素朴な味わいのシュガータイプから、彩り華やかなデザート系まで。コロナ禍を経て「甘党宣言」をしたみうらじゅんさんと一緒に、わくわくする大人のスイーツを体験! 【写真】東京の人気クレープ店8選 ◇みうらじゅんさん 1958年、京都府出身。漫画家としてデビュー以来、"イラストレーターなど"の肩書で活躍。著書は『さよなら私』『マイ仏教』『「ない仕事」の作り方』など多数。爽やかな青シャツは私物のアニエスベーのもの。今回の撮影のため京都の講演会や焼肉などでの出番を避け、きれいな状態で持ってきてくださった。
太るものは全部入ってるのに食後の罪悪感がなくておいしい
「クレープって、まず名前がいい。言葉のもつ響きが、いつの時代もいいんだよね。さだまさしさんが組んでおられたのは『グレープ』か。『精霊流し』と同じくらいの時期に流行っていてどっちだっけっていつも思ってた。 もともとクレープは好きだったんですよ。何が好きかって、とにかくクリーム。生クリームが一番だけど、クレープには生クリームとカスタードクリームの両方入れたい。小学生の頃におかんがケーキを作ったとき、生クリームだけをずっと食べていたくらい。ごはん食べられなくなるよって言うんで、白米の上にのせて食べたこともありました。それほど好きなんですよ。僕らの世代って、まだザ・動物性のクリームが主流でしたから、少しもたれるんですよね。大人になってから、今のおいしいものに感動できるわけで、とてもいい経験だったと思っています。 だからお店で売っているものがこんなにうまいんだ……って最初に驚いたのが、クレープだったんです。事務所が原宿にあったとき、買ってきてもらったものがすごくおいしくてね。そこからハマったんだと思います。今でもよく行くクレープ屋さんは新宿の露店。ベンチに座って食べてます。今はインバウンドの観光客も多いから店の人に『ハロー』なんて言われたりします(笑)。 今日のクレープは、今まで自分が食べてきたものとまったく違いました。これまでジャンクなものしか食べていなかったのですが、これなら完食してももたれない、大人のクレープですよね。お値段も映画1本観られるぐらいの大人価格。シャインマスカットの風味も爽やかで、これはぜひお店の中で食べたい。あっさりとしているし、体にも優しいですよね。後ろめたさなしに食べられる味わいで、もはやデザートではなく高級料理といえます」