日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文4)情報漏洩問題は調査を検討
国との距離感をどう考えているのか
東京新聞:すいません、もう1問、関連して。今、すいません、増田さん、官民癒着の件でおっしゃられたと思うんですけれども、今回新任になった増田さんを含めて3人とも総務省に関係のある方が就任されたと思うんですけれども、その点、官民癒着という点に関して、国とか政府との距離感っていうのはどういうふうに考えていらっしゃるか教えてください。 増田:3人。 東京新聞:いや、増田さんに。 増田:私が。政府との距離感ですか。政府との距離感は、もちろん法律上の政府からの監督を受けておりますので。それからあとは、株主が国だということでありますけれども、業務についてはわれわれの中できちんと考えてやっていけばいいので。どうしても人員構成で、郵政事業庁、それから公社、そして民営化会社ということで、多くの人間が郵政省採用の人間も多いですけど、それはそういう経歴を持つとしても、今の仕事は仕事ということで、そこのきちんとした立場は癒着にならないように、きちんとそこは分けてやっていかなければいけない。新聞報道でも次官として先輩・後輩ということも書かれていましたけども、それはこういう仕事をやっていく上では特に関係ないことだというふうに思っています。 司会:よろしいでしょうか。真ん中のブロックで2列目に今、ちょうど私のところにいらした、今、手を上げてらっしゃる方。
就任の経緯は?
産経新聞:すいません、産経新聞の万福と申します。増田社長に就任の経緯についてお伺いします。トップ人事についてなんですが、年末に一気に動きがあったように思いますが、増田さんはいつ、誰からどのように打診というのがおありになったのかということと、その打診を受けたときの心境でありますとか、あと、一部報道ですと一度は断られたというような報道も出ていますが、その事実関係も含めて、この大変難しい局面でこの大任を受けられるまでに、どういう葛藤とか経緯が増田さんの中でおありになったのかっていうことも含めてお願いします。 増田:経緯ですか。人事の話ではあるんですが、いずれにしても指名委員会で指名されて、取締役会で動きがあったときは、受けるのかという話があって、それで今のこういう形になっているということなんですが、私自身はもちろん葛藤もありましたし、大変難しい会社でありますが、外側からでしか見たことがないんで、私自身でふさわしいかどうかということはありましたけど、それは今、こうやって引き受けた以上は全力投球をするということで頭を切り替えていますけれども。 申し上げられるのは、とにかく本当にぎりぎりのときにお話があったということ、そして、今の問題とも関わりますけれども、次官が情報漏洩の問題で退官されて、それで少し、いろいろその問題が官民癒着等々のご批判につながりましたけども、ああいった動きを見て、これだともう民間の方はどなたも間違いなく引き受けられる方はいないなというふうに思いました。私が適任かどうかというのは、これは本当に私自身の評価ですから、私自身はいろんな思がありますけれども、ただ、お役に立てる以上はもうやらなければいけない。 今はもう、なんだかんだそういうことじゃなくて、40万社員の先頭に立って、今回の問題も克服するなりなんなり、正々堂々と社員に勇気を与えていかなければいけない存在なので、必ずリーダーシップを発揮してこの難局を乗り越えるという、そういう覚悟であります。