介入効果に疑問の声、29日の「円買い」過去最大規模に匹敵との推計も
JPモルガン・チェースのグローバル外為戦略共同責任者ミーラ・チャンダン氏は「市場が米金融当局の評価を見直し、最後の30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを予想から外せば、ドル・円はたやすく3-5%上昇する」と予想。「現在の円安の原因は政策の大きな相違であることから、日本当局による為替介入の効果はそれほど見込めない」と4月30日のインタビューで述べた。
円買い介入を続けることで市場の円売りポジションを吸収し、円安圧力を減衰させる効果が出てくるとの見方もある。大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、22年は3回の介入で総額9兆円規模の資金を費やしており「介入余力は十分残っている」と指摘。「介入はこれで終わりではない」とみている。
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Saburo Funabiki, Daisuke Sakai