南砺市長 田中氏5選
任期満了に伴う南砺市長選は10日、告示され、現職の田中幹夫氏(63)=無所属、4期、高堀=のほかに立候補の届け出がなく、4回連続無投票で5選が決まった。田中氏は遊部の選挙事務所で「人口減少問題に取り組み、市民や観光客が行きたい場所に行ける地域公共交通をしっかり構築する」と抱負を語った。 田中氏は市議会6月会議で5選出馬を表明し、自民富山県連と連合富山から推薦を受けた。「なんと新時代 緑の里から未来を創る」を掲げ、人口減少対策の強化や公共施設再編などの行財政改革、地域公共交通の拡充を訴えた。 田中氏は工学院大卒。旧利賀村職員を経て南砺市議を1期務め、2008年の市長選で初当選した。全国の知事や市区町村長で組織する「活力ある地方を創る首長の会」の会長を務めている。 新任期は28日から4年間で、当選証書付与式は18日、市役所で行われる。 ●市議選も無投票 南砺市議選は10日告示され、前回選より1減の定数17に対し、現職14人、新人3人の計17人が立候補を届け出て無投票当選が決まった。無投票は2回連続となる。 当選者は無所属・自民党推薦14人、共産党公認1人、無所属2人。旧8町村の地域別では福光5人、福野4人、井波と城端が各3人、平と上平は各1人となった。 新議員の任期は28日から4年間。当選証書付与式は18日、市役所で行われる。