決める力ならフュルクルクに分があるか

スイス戦でも無得点だったハフェルツ photo/Getty Images

開催国としてEURO2024を迎えたドイツ代表。グループステージ第3戦のスイス戦では苦戦のすえドローとなったが、無事グループA首位で決勝トーナメント進出を果たしており、今のところ開催国のメンツは十分に保っているといえる。 ［動画］フュルクルクAT弾が炸裂したスイス戦 しかし、戦いぶりに満足していないサポーターも少なくないようだ。特に批判の的となっているのはアーセナル所属のFWカイ・ハフェルツだ。ハフェルツは開幕戦のスコットランド戦でPKを決めたが、その後は2試合続けて無得点となっている。ドローに終わったスイス戦では6回のシュートを放ったがネットを揺らすことができず、枠内に飛んだのは1本のみ。独『Bild』はハフェルツに採点「5」（「1」が最高、「6」が最低点）と低評価をつけた。 一方、交代出場でピッチに登場するドルトムントFWニクラス・フュルクルクはここまで少ないプレイ時間にも関わらず2得点と結果を出しており、スイス戦でもアディショナルタイムの土壇場で同点のゴールを決めてみせた。 同紙が13万8000人のサポーターを対象に行った世論調査では、実に90%以上のサポーターがハフェルツよりもフュルクルクの先発を望んでいるという。フュルクルクの方がストライカーらしいストライカーであり、ハフェルツはいわゆる「9.5番」の選手だ。一発勝負で何よりも結果が優先される決勝トーナメントでは、ダイレクトに結果を出せるフュルクルクの方が望まれているようだ。 ベスト16ではグループCの2位のチームと当たることになるドイツ。デンマーク、あるいはイングランドとなるが、ユリアン・ナーゲルスマン監督はどのような決断を下すだろうか。