会話で「知らない言葉」が出てきたとき“知ったかぶり”はNG。悪印象を与えずにピンチを切り抜ける、ひろゆきの“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
会話で知らない言葉が出てきたときの対処法
取引先との会話で知らない専門用語が出てきた。無知だと思われたくないので「〇〇ってどんな意味ですか?」と聞くに聞けない……。こんなとき、どんなふうに会話を続ければ、相手に悪印象を与えずにピンチを切り抜けられるか?
正直に「知らない」と言うことで、相手に「会話の前提」を訂正させる
会話をするときに、「相手も自分と同じくらいの前提知識を持っている」と思い込んで話を進める人は多いです。そんなときに知ったかぶりをして話を進めてしまうと、後に続く話がだんだんとわからなくなります。 こういうギクシャクした会話になりそうな予感がしたら、すかさず前提認識を揃えたほうが無難です。知らないという事実を相手に伝えることで、相手も会話のレベルを変えてくれます。 例えば取引先との打ち合わせ中に「EBITDAは何パーセントぐらいですか?」と聞かれたとしましょう。EBITDAというのは財務分析で使われる利益を計算した指標なのですが、会計知識に明るい人でもない限りわからないはずです。そんな言葉を相手が使ってきたら、「不勉強で申し訳ないのですが」と前置きしたうえで「どんな意味ですか?」と正直に聞いてしまうほうがいい。 実際には用語を知らないくらいでピンチになることはないですし、付け加えるなら、教えてもらった後に「いやぁ、勉強になりました」と一言添えれば、相手もいい気分になるはずです。 元素記号を知らない人に化学式の説明をしても時間のムダです。それなら最初から元素記号について教えてもらったほうがお互いにとって時間のムダになりません。 ただ、正直に聞かず“しったか”をしても難を逃れられる場面もあります。それは、「なんとなく会話の文脈が推察できるとき」です。 例えば、プロジェクトの説明を受けてるときに「先にアジェンダの設定をしておきました」と言われたとき。「アジェンダってなんですか?」と聞き返さなくても、「なんか先に設定したんだなぁ……」ぐらいのことは普通の人ならわかると思います。