デスクトップPCこそ「Thunderbolt 4」が便利 実は導入ハードル低く、ケーブル類がスッキリ
デスクトップPCでThunderboltを導入するメリット
Thunderboltについて軽く紹介したところで、ここからはデスクトップPCでもThunderboltを導入するメリットに触れていこう。 デスクトップPCを利用されている方は、PC本体をどこに設置しているだろうか。“ゲーミングデスクトップPCなど、“魅せる”重視の方はさておき、大多数はデスクの下など、手元から少し離れた場所に設置しているのではないだろうか。 ノートPCと比べると、おのずと接続する周辺機器も多い。するとデスクトップPCから伸びる各種ケーブルも多くなり、結果として配線が非常に煩雑となってくる場合もある。 恥を忍んで、参考までに筆者がThunderbolt環境を構築する前のデスク周辺の写真を掲載してみる。ディスプレイ奥に見えるケーブルが非常に煩雑な状態となっていることが分かる。 筆者の環境は「ディスプレイの裏にほとんどのケーブルが隠れればいい」という考えで雑に配線したので、他の方はもっとマシかもしれない。とはいえ、ケーブルの配線が複雑になるのは変わりないだろう。 ケーブルの配線以外の観点では、PCのメンテナンスなどで配線を外す際に、どれがどの機器に接続しているかが分かりづらく、いちいちケーブルをたどる必要があり面倒くさい。 こうした場合、Thunderboltに対応したドッキングステーションを利用してPCから伸びるケーブルが1本で済めば、配線がシンプルになるし、PCのメンテナンスなどで配線を外す際も、ケーブル1本をつなげるだけで良いので、デスクトップPCにThunderboltを導入することは非常に大きなメリットがある。 一方でデメリットといえば、Thunderboltポートを搭載したマザーボードは、通常モデルと比べて高価であることや、Thunderboltケーブル自体が他のUSBケーブルと比べると高価であること、Thunderbolt用のドッキングステーションが高価であることが挙げられる。 ただ、筆者が実際に導入した結果としてイニシャルコストを十分に回収できるほどのメリットが得られたので、予算に余裕があるのであればぜひ導入することをオススメしたい。
【関連記事】
- MSIの新型マザーボードは全モデルでThunderbolt 4とWi-Fi 7を装備! Intel Z890搭載製品を発表
- “Arrow Lake”に対応するIntel Z890チップセット採用マザーボードが各社から投入
- IntelがNPUを統合したデスクトップ向け「Core Ultra 200Sプロセッサ」を発表 アンロック版は米国で10月24日発売
- Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い
- AMDの新CPUアーキテクチャ「Zen 5」の採用でRyzen 9000/Ryzen AI 300は強くなった? 特徴や変更点を解説