【府中便り】「東京競馬場に似ているコースはありますか?」エイダン・オブライエン師の答えは…
エイダンが舌を巻いていました。東京競馬場を見てです。府中は日本の競馬ファンにとって、ダービー、ジャパンCと数々の名勝負が行われ、思い出深い競馬場であることは間違いないですよね。川崎を始め、南関競馬に出入りしていた僕も、初めて東京競馬場に来た時はその壮大さに圧倒されて腰が抜けそうになったことをよく覚えています。 前置きが長くなってすみません。南関ではなく、世界を股にかけるエイダン・オブライエン調教師は東京競馬場をどう思ったか知りたくて印象を聞いてみました。「東京競馬場に似ているコースはヨーロッパにありますか」。 すると、師は「東京競馬場に来て本当にびっくりしました。これほど広いトラック、施設も素晴らしく、スタッフも全てが行き届いている。かなり広大な敷地で、メガ級! ワールドクラスです。世界でこれに見合う競馬場は多分ないと思います」と答えてくれました。 もちろんオーギュストロダンについても話しました。師が「これまでの馬よりもチャンスがあると思っている。ここまでの出来について、私たちはとても満足しています」といえば、普段から調教で騎乗しているレイチェル・リチャードソン厩務員も「オーギュストロダンが自信を持って動いているのが一番の特徴だと思います。耳が立っていて、ストライドを見ても、自信を持っていて、楽しんでいるだなというのが分かります」と好感触でした。 世界戦という名にふさわしいレースになりそうな今年。東京競馬場に全世界のホースマンと競馬ファンが熱視線を送ります。僕も大一番が今か今かと待ち遠しい限りです。【舟元祐二】