吉沢亮のCM契約解除では終わらない…「泥酔不法侵入」の火消しに走るアサヒビールを待ち受ける“本当の試練”
わかりやすいのは、吉沢さんが不法侵入する2週間ほど前、12月13日深夜、愛知県津島市で起きた暴行事件だ。日本共産党の松井由美子市議会議員(当時)が泥酔して市民病院に搬送されたのだが、そこで大暴れをして、看護師、医師や消防職員に対し蹴るなどした。3人は警察に被害届を出した。自民党の不正を厳しく追及する共産党の皆さんだって、この有り様なのだ。 それは「公僕」も同様だ。昨年6月には、警視庁公安総務課の32歳の男性巡査部長が飲酒をしてマンションの一室に不法侵入した。「スリル感を味わいたかった。飲酒して気が大きくなりやってしまった」という。昨年4月には、静岡県警の警部が知人らと酒を飲んた後、ショッピングモールを歩いていた女子高校生の胸を触って、やはり辞職をしている。 犯罪を取り締まる警察官ですらこうなのだ。一般人はさらに酷い。日本民営鉄道協会によれば、全国の私鉄16社で2024年4月~9月の半年間で、駅員が受けた暴力行為は78件だったという。そのほとんどは酒で気が大きくなった酔客によるものだ。 「社会への悪影響」では済まないような犯罪もたくさん起きている。例えば、昨年9月には、山形県三川町で28歳のアルバイト店員が酒を飲んで、住居に侵入して90歳の女性を何度も殴るなどして殺した。 昨年1月には、宮崎県都城市の27歳の男性は飲酒をして近隣の住宅に侵入、就寝中の女子高校生の背中などを刺して重傷を負わせた。犯行前に飲酒をしていた。弁護側の主張では、「犯行当時、被告は泥酔して記憶がほとんどない状態だった」(NHK 宮崎NEWS WEB 11月19日)という。 マスコミは「高齢者ドライバーがコンビニに突っ込みました!」みたいなニュースは、怪我人がいなくても大ハシャギで報じるのに、「飲酒関連の犯罪」は申し訳程度にしか報じない。先ほども申し上げた「オトナの事情」から手を抜いているのでは、と勘繰ってしまうほど「やる気」を感じない。 「ははあん、こいつはこうやってとにかく酒が悪いとふれまわって、飲酒規制を進めたい輩なのだな」と勘違いされるかもしれないが、そういうつもりはまったくない。むしろ、酒を飲むくらいしか楽しみがないので規制をされたら困る。