アイスバーンで「スリップ」ザクザク路面で「スタック」雪道運転での危険回避術 強烈寒気到来…全国564地点で冬日
近年増える“ザクザク路面”「スタック」脱出方法は
危険な路面状況は、凍結やアイスバーンだけではない。近年増えているというのが“ザクザク路面”だ。 2024年2月、札幌市の最高気温と降雪量を表したグラフを見ると、いわゆる“ドカ雪”の翌日に気温が一気に上昇していたことがわかる。その寒暖差で発生したのが、雪が積もった路面が暖気などにより解けて凸凹になり歩行者や車両の通行に支障をきたす“ザクザク路面”だ。2023年度、札幌市内では、除排雪に関する要望で、このザクザク路面などの苦情が3分の1を占めた。 そして、このザクザク路面が引き起こすのが、雪などにはまったタイヤが空転し動けなくなる「スタック」と呼ばれる現象。スタックに備えて車に積んでおきたいのが、スコップとスタック脱出用ボードだ。スコップでタイヤ回りの雪をかき出し、脱出ボードをタイヤの下にかませる。 雪道運転の講習を受けに来た大学生が実際にやってみたところ、そこには、初心者ならではのミスが…。 札幌東自動車学校 佐藤恭平教習課長: 手順は間違っていないんですけど、ボードがうまくタイヤの溝にはまっていなくて、どうしてもかめていなくて同じような現象が続いております。 実はボードの向きが逆さま。突起がある側をタイヤの下に挟む正しい置き方にすると、無事脱出に成功した。 札幌東自動車学校 佐藤恭平教習課長: 事故を起こしてしまう方に関しては、焦りだとか不安が原因だと思う。冷静さが必要になってくる、そのためには、まずは知識がやっぱり必要。まずは知識、そして体験していただくという順序を踏まえていただければ、かなり冬道に対しても安心感が生まれてくるかなと思います。 脱出ボードがない場合は、毛布や厚手のタオルでも代用可能だという。 大規模な立ち往生など、思わぬ事態も想定される雪道の運転。冬本番を前に万全の備えを心がけたい。 (「Mr.サンデー」12月15日放送)
Mr.サンデー
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