児童手当を生まれてすぐから貯めるとどれくらいになりますか? 妻が貯めているらしいのですが金額を教えてくれません。
子育て世帯を支援する制度として、児童手当があります。子育てにかかる費用を支援してくれる制度ですが、実際にどのくらいの支給されるのか知らない人も多いでしょう。 本記事では、児童手当制度の概要を解説するとともに、生まれてから中学卒業まで制度を利用したときにどのくらいの手当がもらえるか紹介します。 ▼「3人目3万円」に思わぬ落とし穴! 2024年12月に前倒しになった「児童手当拡充」の注意点
児童手当制度とは
児童手当制度とは、子育て世帯を支援するための取り組みの一つです。中学校を卒業するまでの子どもがいる世帯を対象に、国と地方自治体から手当が支給されます。 支給時期は決まっており、毎年6月・10月・2月の3回です。支給月に、前月分までの手当がまとめて支払われます。つまり、6月には2~5月分までが、10月には6~9月分、2月には10~1月分が支給される仕組みです。 ■児童手当制度の支給額 ここでは児童手当制度の支給額を紹介します。金額の詳細を知りたい方は、表1を参考にしてください。 表1
こども家庭庁「児童手当制度のご案内」を基に筆者作成 児童手当の対象者は中学生までで、高校生は含まれていません。また世帯の所得によっても支給の制限があります。 ■所得制限限度額と所得上限限度額 表2では、支給額が制限される所得の範囲を紹介します。 表2
こども家庭庁「児童手当制度のご案内」を基に筆者作成 所得制限限度額の範囲内であれば、子ども1人あたり月額一律で5000円が支給されます。所得上限限度額を超えている場合は、児童手当が支給されません。 なお、所得上限限度額を超えていた方で、所得額が上限額を下回った場合は、再度認定請求書を提出することで児童手当の支給を受けられます。
児童手当を貯蓄に回した場合の金額
ここでは、支給の制限を受けない世帯が児童手当をすべて受け取ると中学卒業までにいくら貯蓄できるかを計算します。 0~3歳未満時に受け取れる金額 1万5000円×12ヶ月×3年=54万円 3歳以上~小学校修了前までに受け取れる金額 1万円×12ヶ月×9年=108万円 中学入学~中学卒業までに受け取れる金額 1万円×12ヶ月×3年=36万円 0歳~中学卒業まで受け取れる総額 54万円+108万円+36万円=198万円 児童手当をすべて貯蓄に回すと198万円貯まると分かりました。毎月の金額は1万円ほどですが、期間が長いため貯め続ければまとまった金額になります。将来の教育資金として貯蓄しておくのもよいでしょう。