【栃木を導くリーディング企業#2】電設資材などの販売~総合建築まで 幅広い事業で地域に貢献・藤井産業
とちぎテレビ
シリーズでお伝えしている「栃木を導くリーディング企業」です。宇都宮市では市内に本社を置き、県内外に製品を販売して得た資金を県内に配分して地域経済に貢献する企業を「リーディング企業」として認定しています。現在は21社が認定されています。 2回目の今回は、電気設備の資材などの販売をメインに、建設業といった幅広い事業を展開しているエンジニアリング商社の「藤井産業」です。 「創業の精神にあるように『お客様の役に立つこと』を基本に置いて事業を考えている」こう話すのは、宇都宮市の平出工業団地に本社を構える藤井産業の藤井昌一(ふじい・しょういち)社長です。 企業の歴史は140年以上。1883年に宇都宮市の中心部で、刃物などを製造する鍛冶業としてスタートしたのが原点で、1969年に本社を今の場所に移しました。 鉄やセメントといった都市インフラの基礎となる材料の販売から、時代の変化とともに変わる社会のニーズをいち早くつかみ、電設資材や電気機器、生産現場で使われる機械の販売などに軸足をシフト。現在は工場や倉庫・ビルなどの設計や施工にも対応するほか、再生エネルギー発電も行う「総合エンジニアリング商社」として幅広い事業を展開しています。 事業所は関東を中心に46カ所構え、去年は関西圏で初めてとなる大阪に進出しました。こうした中で、地元の人材を積極的に採用し、栃木県内のプロスポーツなどへの支援も長年続けています。 藤井昌一社長「地元が元気でなければ我々の事業の発展もあり得ない。地元が活性化して元気になっていただくための一助になれば」 時世をとらえ事業内容を変化させていった藤井産業は、組織の面でも変革の時期を迎えています。それは「分社化」です。まずは2年前に、事業単位でそれぞれ独立した会社のように扱う社内カンパニー制を導入したことで、顧客との距離が縮まり、より早く需要に応えられるようになったといいます。新しい事業展開を見据え、2026年度までの完全分社化を目指していて、同時にデジタル技術を活用した効率化も進めていきます。 宇都宮市から県内経済、そして時代を牽引するため、挑戦に終わりはありません。 藤井昌一社長「企業名に「産業」が入っているように、時代への対応をして、新しいビジネスモデルを創り出し、お客様の事業の発展に役立てられれる会社であり続けなければと思う」 次回は、使用済み鉛バッテリーを回収し、リサイクルして、純度99.99%の鉛インゴットを製造するダイセキMCRを紹介します。
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