忙しくてご飯を食べる時間がない朝にちょうどいい…電車や車の中でも食べられる「タイパ抜群」の食べ物
藻類の一種である「ミドリムシ」は59種類の栄養素を含みます。このバランスの良さから健康食品にも使用されていて、それを手掛けるのが株式会社ユーグレナ(https://www.euglena.jp/)。特に「からだにユーグレナ」というドリンクは、手軽さもあって発売から10年を迎えた商品となりました。またユーグレナと他社製品とのコラボも話題となり、「ユーグレナ」がじわじわときているのかもしれません。前回<「59種類の栄養素」を持つ「ミドリムシ」はじつは「虫」ではない…「飲むユーグレナ」に関する意外と知られていない事実>に続き出雲充社長に話をうかがいますが、この記事ではまず商品名で使う「ミドリムシ」を「ユーグレナ」に統一した経緯をお聞きしました。 【マンガ】カナダ人が「日本のトンカツ」を食べて唖然…震えるほど感動して発した一言
世界への挑戦。「ユーグレナ」に統一
筆者が株式会社ユーグレナ出雲社長に出会ったのは15年以上前のこと。まだオフィスが東京大学の敷地内にあったので、そこまで取材に行ったこともありました。とにかく「ミドリムシ」というインパクトが強く、その後も「ミドリムシの出雲さん」という感覚でいたので、2019年に「ユーグレナ」に統一され「これからはユーグレナの出雲さんなのか」と思ったほどでした。 実は2016年から「ユーグレナ」に統一する2019年までは「ミドリムシ」を強く押し出していました。そうするとマイナスな意見も届いていたのですが、それに反して売上はアップ。ミドリムシがあまりにもキャッチーなので、「なんだか面白そう」「試しに食べてみようかな」という人も多かったからです。この時期は出雲社長にとっても葛藤の時期だったのでしょう。「ミドリムシ」をなくすとインパクトが薄くなり、「ユーグレナ」にすると認知度も下がるかもしれません。でも2019年に「ユーグレナ」に統一することを決めたのは、世界を視野に入れたビジネス展開を見据えていたからでした。日本では「ミドリムシ」、海外では「ユーグレナ」となると混乱を招く可能性があります。 「ミドリムシ」で認識をして親しみを持っている人がいるのは事実ですが、地道に「ユーグレナ」を浸透させていく選択をしたというわけです。