祖母の家を整理していたら「穴なし」の50円玉を発見…!大事に取っておいたらどのくらいの価値になるでしょうか?
穴なしの50円玉は初代50円玉とエラーコインのみのため、見たことがある方が少ない硬貨です。そのため、大切に保管して、タイミングのいいときに売れば高値で買い取られると考える方もいるでしょう。 しかし、穴なし50円玉は必ずしも高値で取引されるとは限りません。 今回は、穴なし50円玉の種類と買取価格、硬貨を高値で売る際のコツを解説します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
穴なしの50円玉はレアなのか
2024年現在、穴なしの50円玉は2種類あります。 ・昭和30年~33年:初代50円玉(設計段階から穴なし) ・昭和50年~51年:現行50円玉(エラーコイン) 初代50円玉は、もとからデザインとして決まっていたため、発行枚数も十分にあります。そのため、プレミア価値が高い50円玉ではありません。一方で、エラーコインである昭和50年~51年の50円玉は、少ない発行枚数で非常に珍しい状態のため、希少価値の高い穴なし50円玉です。 昭和50年~51年の50円玉は、現在使用されている50円玉の空洞がふさがれているタイプになるため、すぐに見分けがつきます。タイプによって希少価値が異なるため、いつ発行された貨幣か、まずは確認することが重要です。
穴なし50円玉と通常の50円玉の買取価格はどれくらい
穴なし50円玉と通常の50円玉の買取価格は店舗によっても若干異なります。また、通常の50円玉でも、年号によっては高値で売れる場合があります。 今回は、初代50円玉と平成元年の通常の50円玉、さらに希少価値が高いといわれる昭和62年の通常の50円玉、穴なし50円玉(エラーコイン)の買取価格を比較します。いくつかの買取専門店を参考にした、それぞれの買取価格は表1の通りです。 表1
※筆者作成 美品は、見た目がきれいではあるものの、傷などがついて未使用品ではない貨幣を指します。また、並品は汚れが目立ち、変色などもある貨幣です。並品は一般的に使用されているような状態を指します。 表1の中で、最も高値で売れる50円玉はやはり希少価値の高いエラーコインです。業者によっても買取価格が異なりますが、安くても5万円程度で売れる可能性が高いようです。状態のいいものであれば数十万で売れるため、エラーコインが見つかればラッキーです。 また、昭和62年の50円玉も未使用・美品・並品ともに比較的高値で取引されています。昭和62年の50円玉は流通不発行で、市場に出回る数が少ない状況だったため、きれいな状態であれば初代50円玉に劣らない価格で売れます。 初代50円玉は未使用でない限り、額面通りの価格で買い取りされるため、ほとんど価値はないでしょう。