DeNA・牧秀悟、2年ぶりバースデー弾!26歳自ら祝った 4カードぶり勝ち越し、4位浮上導く3打点
DeNA・牧秀悟内野手が26歳の誕生日を迎えた21日、ヤクルト6回戦(神宮)で2年ぶり2度目のバースデーアーチとなる2号ソロを含む3打点を挙げ、勝利に貢献した。前夜は30歳になった京田陽太内野手を祝福していた主将が、今度は自らを祝う一発。チームは8-3で2連勝を飾り、4カードぶりの勝ち越しを決めて4位に浮上した。 雨粒を落とす空に向かい、高々と右手を掲げた。喜びは二重だ。バースデーアーチで自らを祝うとともに勝利に花を添えた牧が、表情を崩しながらダイヤモンドを回った。 「こういう日に打ててよかったし、チームが勝てたのもよかった」 7-1の四回先頭で迎えた第3打席だった。甘く入った直球を逃さず、左中間席に飛び込む2号ソロを放った。誕生日の通算成績は15打数2安打6打点。安打がともに本塁打となった。本塁打以外にも2本の内野ゴロで2打点を稼ぎ、2連勝を引き寄せた。 連敗を5で止めた前夜は30歳の誕生日を迎えた京田が今季初先発し、2安打2打点で打線を活気づけた。勝利の立役者にケーキを贈り、祝福していたのがチームメート思いの主将だった。 この日は牧と同学年の山本が京田と相談し、試合前にケーキをプレゼント。三浦監督から「牧どうしようか。ずっとスタメンだから休むか」とジョークを飛ばされたが、あわてながら「いや、出ます」と返答していた。 今季は全19試合に4番で先発出場。17日の広島戦で放った1号は、4年目で最も遅い63打席目での一打だった。次第に状態は上向き、これで5試合連続安打。牧の入団1年目に就任した三浦監督は「年々進化している。26歳、おめでとう」と笑みを浮かべた。 5年ぶりに復帰した筒香とは、まだ会ったことがない牧。かつての主将について「偉大な人なので、いろんなものを吸収できるように」と貪欲に語った。プレゼントのケーキは「今から食べます」。ナインに愛されるチームリーダーは、軽やかな足取りで球場を後にした。(鈴木智紘) ■データBOX
DeNA・牧が誕生日に本塁打を放ったのは、2022年以来2年ぶり2本目。バースデー弾の現役最多は西武・中村剛也の3本。過去には野村克也が南海時代の1968年6月29日(対近鉄)に1試合3本塁打をマークするなど通算5本。プロ野球最多の通算868本塁打を放った巨人・王貞治は3本。中日・森野将彦は08-10年まで3年連続で記録した。