「1日25時間あればいいのに」と嘆く人は永遠に幸せになれない…時間管理が下手な人ほど「忙しい」が口癖
■長時間睡眠を実現させるための行動習慣9 生活を見直して、一日の全体像を設計しよう ちょっとした取り組みが時間の余裕を生む!
メンタルが変われば時間の使い方も変わる ■幸せになるために時間を使えているか? うまく時間管理するためには行動の改善だけではなく、意識改革も大事である。上記の「自己肯定感を高める」「100%の完璧を求めない」などを実行すると、活用できる時間は増えていく。また、「1日が25時間あればいいのに……」と嘆く人がいるが、その考えを改めないかぎり、時間管理はうまくいかないと山本氏は指摘する。 「時間が足りないのではなく、時間の使い方がうまくないことを自覚する必要があります。時間はすべての人に平等に与えられていて、使い方さえ工夫すれば理想を実現できる、という意識を持ってほしいですね」(山本氏) 滝井氏は、「幸せになるために時間を使えているか?」という視点を忘れないでほしいとアドバイスを送る。 「どれだけ効率的な時間の使い方をしていたとしても、本人が全く幸せでないなら、それはよい時間管理とは言えません。自分にとっての幸せとは何か? をじっくり考えて、それがゴールになるように時間を使ってもらいたいものです」(滝井氏) 満ち足りた睡眠は幸福だ。さらにその休養が人生を幸福に導くように、睡眠時間を謳歌したいものである。 ※本稿は、雑誌『プレジデント』(2024年7月5日号)の一部を再編集したものです。 ---------- 滝井 いづみ(たきい・いづみ) タイムマネジメントコーチ/研修講師 大手旅行代理店勤務後、2006年より国際コーチ連盟認定プログラムにてコーチングを学び、これまでプロ・コーチとして2000時間以上のコーチングを実施。著書に『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』など。 ---------- ---------- 山本 武史(やまもと・たけし) 組織マネジメントコーチ/ポテンシャルビジョン代表 製薬メーカーの営業職を経て、2013年にプロコーチ・研修講師として独立。タイムマネジメントやメンタル強化のノウハウを教えながら、組織力強化をサポートする。著書に『仕事がうまくいく! 絶対的な「1日」の習慣』『「やめたくない看護部」のつくり方』。 ----------
タイムマネジメントコーチ/研修講師 滝井 いづみ、組織マネジメントコーチ/ポテンシャルビジョン代表 山本 武史、文=松本 史